台湾、嘉義農林高校の甲子園出場を描いた
映画「KANO(カノ)」で描かれた日本統治時代の台湾からの流れで
本書を読んでみる。当時の絵葉書、写真で日本統治時代の台湾の都市、農村、
産業施設、動植物、生活風景、官公庁、教育機関、大自然、少数民族を紹介する。
最近、この手の植民地統治回顧的な
出版物が増えていないか・・・?
古写真が語る 台湾 日本統治時代の50年 1895?1945
- 作者: 片倉佳史
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2015/04/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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宗主国”日本”は植民地”台湾のインフラ整備に莫大な投資を
行った。都市基盤の整備、道路・鉄道・港湾の整備、灌漑用水、
教育機関、医療機関の整備など、清朝時代には「化外(けがい)の地」
としとされた台湾のインフラは、日本統治時代に飛躍的に整備された。
これは事実なのだが・・・。
一般的に、植民地支配は被害、搾取の時代として否定されるのが世界的傾向。
ウィキぺディアにはこうある。
「旧宗主国側では、近代化という恩恵を後進地域にもたらした善行であるという
評価がなされる場合もある。一方で、「部外者による発展」より「民族の独立」
そのものに重きを置く価値観から、こうした「恩恵説」に対する反発も存在する。
また、植民地支配の便宜を図るための共同体の解体や文化の破壊、言語の空白化を
重視する思潮もある(ポストコロニアリズム参照)。
今後の日台関係の為にも、日本、台湾が共に歩んだ時代の事実はしっかりと
認識しなければいけないと思う。過度に美化もせず、変に否定もせず、
評価するところは評価い、反省すべきは反省し。