Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

古写真が語る 台湾 日本統治時代の50年

台湾、嘉義農林高校の甲子園出場を描いた

映画「KANO(カノ)」で描かれた日本統治時代の台湾からの流れで

本書を読んでみる。当時の絵葉書、写真で日本統治時代の台湾の都市、農村、

産業施設、動植物、生活風景、官公庁、教育機関大自然少数民族を紹介する。


最近、この手の植民地統治回顧的な

出版物が増えていないか・・・?


古写真が語る 台湾 日本統治時代の50年 1895?1945

古写真が語る 台湾 日本統治時代の50年 1895?1945


宗主国”日本”は植民地”台湾のインフラ整備に莫大な投資を

行った。都市基盤の整備、道路・鉄道・港湾の整備、灌漑用水、

教育機関医療機関の整備など、清朝時代には「化外(けがい)の地」

としとされた台湾のインフラは、日本統治時代に飛躍的に整備された。

これは事実なのだが・・・。


一般的に、植民地支配は被害、搾取の時代として否定されるのが世界的傾向。

ウィキぺディアにはこうある。

旧宗主国側では、近代化という恩恵を後進地域にもたらした善行であるという

 評価がなされる場合もある。一方で、「部外者による発展」より「民族の独立」

 そのものに重きを置く価値観から、こうした「恩恵説」に対する反発も存在する。

 また、植民地支配の便宜を図るための共同体の解体や文化の破壊、言語の空白化を

 重視する思潮もある(ポストコロニアリズム参照)。


今後の日台関係の為にも、日本、台湾が共に歩んだ時代の事実はしっかりと

認識しなければいけないと思う。過度に美化もせず、変に否定もせず、

評価するところは評価い、反省すべきは反省し。