Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

「小規模の個性派書店」 (町田×書店×大学)

6月20日solid & liquid MACHIDAで開催された

町田×書店×大学の第2回「小規模の個性派書店」に参加する。

今回の登壇者は、

 ・SUNNY BOYS BOOKS : 店主 高橋和也さん

 ・双子のライオン堂書店 : 店主 竹田信弥さん

 ・久禮書店 : 久禮亮太さん

 聞き手

 ・リーディングスタイル 北田博充さん


昨今の書店トレンドには二つの新しい潮流がある。

ひとつは、出版物の粗利を補填する意味で

ブック&カフェ・文具・雑貨を目指すトレンド。

(これをライフスタイル提案に高度化したものが蔦屋書店か?・・・)


もうひとつは、若い人が独立して小さな書店を開業するトレンド。

(新刊に限らず古書店、ネット書店を含む)

今回はこちらがテーマとなった。


何で皆さん本屋さんをやりたがるの?



”やりたかったから” ”本が好きだから” ”ライフスタイルに近いから”

”居場所が欲しいから” ”既存の書店業に限界を感じて脱サラで”・・・等々

皆さん確固たるビジネスプランがあって始めた感じではないようだ。


もちろん黙って店を開いているだけでは売上は厳しく、

イベント、展示会での販売、配達、等々さまざまな企画を

トライ&エラーしている最中のようだ。

やってダメなら二の手、三の手を繰り出すのだそうだ。

そうした内容を語る顔には、力みもなかれば悲壮感もない。

ある面では非常にたくましい。



出版業界に長くいるとこういうトレンドに対し

「そんなの採算的に成り立つわけがない」

とネガティブで通り一遍な反応をしがちだ。

でもよく考えると、これは従来の本屋さんのビジネスモデル

とは異なる。売っているもの(新刊、古書)が同じだけで

全く新しい業態と見るほうがいいのだろう。

(現に彼らは、本だけを売っているのではない)


若い世代が本を売るという事業に参入・起業してくれることは

嬉しい限り。まだまだ捨てたもんじゃないなと思いつつも、

この世代の事業参入意欲さえも枯渇させてしまったら

出版の未来には何もなくなってしまう。


自分の立場では何ができるのだろうか?

などとつらつらと考えながら帰途についた。

そうだ、自分でブック&カフェでもやるかな(笑)