Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

島唄 (歌詞の持つ本当の意味)

23日は沖縄慰霊の日。

沖縄戦で旧日本軍の組織的戦闘が

終結してから70年を迎える。


改めて「島唄」(ザ・ブーム)を聴く、

涙が止まらない・・・


沖縄の県花デイゴは初夏を彩る。

70年前のデイゴの季節に悲惨な地上戦が始まったのだ


合掌。





THE BOOMのの宮沢和史は「島唄」の創作秘話をこう語る。

島唄(しまうた)」は、本当はたった一人のおばあさんに

聴いてもらいたくて作った歌だ。その方は

ひめゆり平和祈念資料館」で出会った「ひめゆり学徒隊」の

生き残りのおばあさんだった。

資料館はガマ(自然洞窟)のような造りになっている。

このような場所で集団自決した人々のことを思うと涙が止まらなかった。

だが、その資料館から一歩外に出ると、ウージ(さとうきび)が

静かに風に揺れている。この対比を曲にして

おばあさんに聴いてもらいたいと思った。


でいごの花が咲き 風を呼び 嵐が来た
(1945年春、でいごの花が咲く頃、米軍の沖縄攻撃が開始された。)

でいごが咲き乱れ 風を呼び 嵐が来た
(でいごの花が咲き誇る初夏になっても、米軍の沖縄攻撃は続いている。)

繰り返す 哀しみは 島わたる 波のよう
(多数の民間人が繰り返し犠牲となり、人々の哀しみは、島中に波のように広がった。)

ウージの森で あなたと出会い
(サトウキビ畑で、愛するあなたと出会った。)

ウージの下で 千代にさよなら
(サトウキビ畑の下の洞窟で、愛するあなたと永遠の別れとなった。)

島唄よ 風にのり 鳥と共に 海を渡れ
島唄よ、風に乗せて、死者の魂と共に海を渡り、遥か遠い東の海の彼方にある神界 “ニライカナイ” に戻って行きなさい。)

島唄よ 風にのり 届けておくれ わたしの涙
島唄よ、風に乗せて、沖縄の悲しみを本土に届けてほしい。)