Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

昭和「娯楽の殿堂」の時代

これも東京国際ブックフェア

閉会間際のタイムセール(?)でゲットした。


「都市にはなぜ娯楽があるのか?」

昭和の都市の娯楽を考察した興味深い一冊。

写真、資料が豊富に収録され、中身は大変充実。


昭和「娯楽の殿堂」の時代

昭和「娯楽の殿堂」の時代


取り上げられる娯楽施設は

  ・戦後欲望の解放区 船橋ヘルスセンター

  ・下町に花開いた庶民の遊び場 江東楽天地

  ・日本初の総合レジャービル 池袋ロサ会館

  ・娯楽大国アメリカへの夢 ボウリング場狂想曲

  ・競馬場はなぜ府中と中山にあるのか

  ・娯楽がなければ街ではない 東京寄席散歩 


本書で紹介する昭和の娯楽はパワフルだ!。

街もビルも今までにないものをゼロからつくってしまう。

でも、現代の都市開発のように無機的ではない。もっと泥臭く、

汗臭く、人間臭い雑踏をつくる。

そしてもっといい加減である。ノリがいい。勘で動く。

リスクマネジメントだのコンプライアンスだのセキュリティだの、

そんな面倒くさいものはない。

人々がもの凄い勢いで集まり、ワイワイ騒ぎ、汗を流し、酒を飲み、笑う・・・