本書の冒頭にこう記してある。
「いい笑顔ですね。毒舌を一瞬にして相殺して余りある笑顔は
昔から売りでしたが、それにしてもいい笑顔です。しかも柔和です。」
必ず名作になる。もちろん書き手(直弟子)の能力も高いのだが、
なんせ題材が稀代の天才落語家・立川談志であり
その生き様自体がレジェンドなのだから。
- 作者: 立川談四楼,橘蓮二
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/07/11
- メディア: 単行本
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本書は写真家「橘蓮二」さんの写真に
あの世の家元(立川談志)に手紙形式で語りかける。
特に家元の死後におこった様々なことは
話しかけるように丁寧に報告する。
・家元死後にはじまった「真打トライアル」
・練馬の書斎のこと
最後はこう締めている。
実は頭に浮かんだことの半分も話していません。
そうです。あれもダメこれもダメと、差し障りが
あり過ぎるのです。それは墓前でこっそり話したいと思います。
また、家元に関する名著が生まれた。