Makotsu Garage

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タモリと戦後ニッポン (講談社現代新書)

昭和20年8月22日に生まれたタモリの半生と

戦後ニッポン(特に社会・風俗・芸能史)を重ね合わせ、

現代史を検証・考察した1冊。著者は近藤正高

タモリ本としては新たな切り口だ。



とはいえ本書のメインはタモさんの半生。

その中身は非常によく調べられており、

タモリマニアの小生も知らない話が数多くあった。


特に山下洋輔との奇跡的な出会い生んだ

1972年タカクラホテル福岡での乱入事件

以前の福岡時代(朝日生命保険、ボウリング場支配人、バーテンダー

の詳細については始めて聞く話ばかりだった。


また「笑っていいとも!」については、

横澤彪、さんまとのフリートーク佐藤Pの番組改革、

SMAPの登場、タモリ鶴瓶、「ワラッテイイトモ

「いいとも!」が終わった日・・・

と非常に多面的に論じており、非常に興味深い。


そして最後に、植草甚一森繁久彌を登場させる。


少々理屈っぽくはあるが、小生のような

タモリマニアの好奇心を十分に満たしてくれる一冊だった。


しかしタモさんだったらこう言うだろうな・・・

「俺のやる事に意味なんかあるわけないだろ!」(出典 爆笑問題の田中に)

「真剣にやれよ!仕事じゃないんだぞ」