Makotsu Garage

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「三四三空」の真実 エース集団の真実

今月号、注目の特集は

紫電改」を擁するエース集団

第三四三海軍航空隊の真実に迫る!



第三四三海軍航空隊は、太平洋戦争末期に

航空参謀だった源田実大佐のもと各航空隊から

エースパイロットを引き抜き、最新鋭戦闘機

紫電改」を集中投入したエリート部隊。


その活躍は米軍からも恐れられ、絶望的な戦局の下での

最後のエースパイロット部隊というロマンチックな

イメージは多くの出版物や映画で取り上げられる。

映画「太平洋の翼」、アニメ「紫電改の鷹」は

三四三航空隊が題材となっている。



本号の特集ではその真実にせまる。


まず認識を改められたのは、

三四三空が少数精鋭の戦闘機隊ではなく

大規模な飛行集団だったこと。

そこに海軍航空隊あげての人員、機材両面の

補充があり、大きな損失も伴いながらも

終戦まで戦闘集団としての戦力を維持していた。

これは二、三回の戦闘で消耗消滅する当時の

他の航空部隊と比較すると特質する。


源田の剣 改訂増補版 米軍が見た「紫電改」戦闘機隊全記録

源田の剣 改訂増補版 米軍が見た「紫電改」戦闘機隊全記録


もう一つはその戦果。

アメリカ側の記録では三四三空との戦闘被害は

日本側の記録よりはるかに少ない。

「精鋭部隊による胸のすくような最後の勝利」

というものはひとつもない。そこにあるのは

苦戦の連続であった。特に三四三空搭乗員が

撃墜を確信した敵機体が帰還している場合が多く、

アメリカ軍戦闘機の強靭に圧倒される。


・・・やはり、真相はそうだったのか。