Makotsu Garage

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人生、成り行き 天才落語家 立川談志 (NHK-BS)

11月21日は立川談志家元の命日。

亡くなられてから、早くも丸4年が経つ。

この日、NHK-BSでは「人生、成り行き 天才落語家 立川談志

が再放送された。このドラマは秀逸だ。NHKの底力を感じる。



そうそう17日の「市馬・志らくが語り尽くす立川談志の芸と人

の感想を書いていなかった。

というより刺激がありすぎて、すぐに文章にできなかった。

これNHK出版DVD-BOX 「立川談志全集」出版記念イベント。

現役落語協会会長「柳亭市馬」さんが「立川談志」を語るのが凄い!


まずは「立川談志全集」から談志40代前半の「六尺棒」が上映された。

”研ぎ澄まされた”という形容詞がぴったりの高座だった。

40代前半にしてあの貫禄と完成度。

立川志らくさんはこう言った

「アーティストなんです。40代であの完成度、その後、

 立川談志は芸を壊し、再構築しという目指すべき姿を

 苦悩しながら模索していった。それが”江戸の風”

 であり”イリュージョン”であった。

 このプロセス。ピカソと一緒なんです。」


フレッド・アステアを「アスティア」と呼ぶところが粋だ。



立川談志の近くにいた二人の対談だけに

話は生々しくも、談志愛に満ちている。

三遊亭圓生落語協会分裂騒動での暗躍ぶり、

落語立川流の創設、師匠「柳家小さん」、

古今亭志ん朝」との友情と確執。 などなど。


そして高座に「遅れる、来ない、帰る」という

談志伝説も数多く披露された。懐メロの話題では、

市馬師匠が一曲唸るサプライズもあり、大いに盛り上がる。



司会者のアナウンサーが

立川談志師匠の””について多くを語って頂きました。

 続いては本日のもう一つのテーマである””について

 お二人に語って頂きましょう」


市馬・志らく「・・・・・無言・・・」(顔を見合わせる)

市馬「・・・人ね・・・・」(明らかに困惑顔)

市馬「・・・”芸”は凄かったよね(笑)」

会場内は大爆笑でした。



やはり、待ってました!

「人生、成り行き 天才落語家 立川談志」であった。