新年は「志の輔らくごinPARCO」で明ける。
正月飾り満載のPARCO劇場で、立川志の輔さんの落語を聞き。
長唄、お囃子に合わせて年初の三本締めを行う。
これぞ日本のお正月。
ただしこのチケットを入手するのは至難の業・・・
ましてや今年は渋谷PARCO地区の再開発により
現在のPARCO劇場では最後の「志の輔らくごinPARCO」となる。
「チケットの倍率ドン、さらに倍!」(by大橋巨泉)だ。
幸いにも友人のつてで23日のチケットを
入手することができた。
ありがたや、ありがたや。
一生懸命に楽しんで参ります。
「志の輔らくごinPARCO」は
今年で20年目。一カ月公演になって11年目。
いまや正月の風物詩である。
「志の輔らくごinPARCO」は、通常の落語の概念では
とてもとても収まりきれるものではない。
舞台装置、照明、音響、映像、そして志の輔さんの新作落語。
すべてが緻密に計算された中で演じられる”舞台”なのである。
古典? いやいやちがう
新作? それだけではない
そう「志の輔らくご」という言葉でしか語れないのだ・・・
写真家の橘蓮二さんがうまい表現をしている。
パルコ公演の撮影を続けてきて真っ先に思い浮かぶのは、
志の輔師匠自信を重なる「中村仲蔵」のクライマックスだ。
「だったら変えればいいんだ、誰も何もしやしない、ただ言うだけだ」。
何の世界に於いても口で言うだけなら容易しい。本物の表現者は行動で示す。
そのことを”志の輔らくご”は体現している。
紫綬褒章はだてではない。