Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

緊急地震速報・・・って?

緊急地震速報が鳴るとドキッとする。
あの音色、決していいものではない。
初めて聞いたのは
東日本大震災の頃からだろうか?


事前に備え、被害を少なくする為には
非常に有効だと思うのだが、
あの音は心臓に良くない・・・


あれどういう仕組みなんだのだろうか?

地震が発生すると、震源からは揺れが波となって
地面を伝わっていきます(地震波)。
地震波にはP波(Primary「最初の」の頭文字)
とS波(Secondary「二番目の」の頭文字)があり、
P波の方がS波より速く伝わる性質があります。
一方、強い揺れによる被害をもたらすのは
主に後から伝わってくるS波です。
このため、地震波の伝わる速度の差を利用して、
先に伝わるP波を検知した段階でS波が
伝わってくる前に危険が迫っていること
を知らせることが可能になります。


しかし、地震を事前に伝えるのって?
凄い技術だよね。

地震波の伝わる速度は、数km/秒 程度です。
一方で、現在、情報を伝えるために使われている
有線・無線の電気信号は原理的には光の速度
(約30 万km/秒)で伝わるため、非常に短い時間で
遠距離まで情報を伝えることができます。
この地震波と電気信号が伝わる速度の差を利用すれば、
地震が発生した場所の近くの地震計で地震波を検知し、
それを電気信号で気象庁に伝え、地震波が伝わって
くる前にこれから揺れることを再び電気信号を
使って伝えることができます。


あの音色は心臓にはよくないのだが
被害抑止効果は絶大だと思う。