Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

「お互いあれでよかったんだよな」(猪木VSアリ戦)

ハメドアリ追悼ニュースでは、
必ず「猪木VSアリ戦」に触れられる。
NHKニュースでさえもこれは取り上げた。
これだけ報じられるのはって多分、日本だけなんだろうな。



1976年。キンシャサの軌跡で無敗の王者
ジョージ・フォアマンを破り復活した
ハメドアリとアントニオ猪木が闘った。
我々、当時の少年達にとってはまさに
ドリームマッチだった。


結果はご存知の通り。
当時は「世紀の凡戦」と揶揄された。

我々も「あれ?」「なんじゃこりゃ?}
と頭の上に疑問符が4つも5つも飛び出した。

(しかし、すぐにアリキックの 練習を始めたが
  ・・・子どもは逞しい)


後年、猪木VSアリ戦の裏話が明らかに
なるにつれ、お互いのプロモーターを
絡めた雁字搦めのルールの中で、
猪木側はあの形(寝たままの状態)で試合をするか、
試合を止めるかの選択肢しかなかったことが
明らかになる。


モハメド・アリ――その生と時代(上) (岩波現代文庫)

モハメド・アリ――その生と時代(上) (岩波現代文庫)


アリの結婚式に招待された猪木は、アリから
お互いあれでよかったよな
『あんな怖い試合はなかったよ』
と言われた。


「猪木VSアリ戦」はアリと猪木の
日本国内での知名度を飛躍的に高め、
今日に至る礎を創った。
「あれでよかったんだよ!」
と今にして皆が語れる・・・。


テレビ朝日では12日に2時間にわたり
モハメド・アリ緊急追悼番組 
 蘇る伝説の死闘『猪木vsアリ』」
を放送する。


合掌。


キンシャサの奇跡」はニュースでは
あまり報道されないが
劇的かつ素晴らしい試合だ。
当時は思った。
キンシャサってどこだよ?」
(当時のザイール共和国の首都です)