つくづく思う・・・
任天堂という会社はすごい会社だ!
過去にも数々のイノベーションを世界にもたらし、
今度は「ポケモンGO」で最大級の衝撃を提供してくれた。
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- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
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もともと花札とトランプのメーカーだった任天堂の歴史は、
イノベーションと大逆転の歴史でもある。
花札、トランプの将来性を不安視した中興の祖”山内溥”の
積極的な新規事業開発が横井軍平の「ウルトラハンド」
「光線銃シリーズ」。家庭用携帯用ゲーム機の元祖となる
「ゲーム&ウォッチ」の開発、大ヒットに繋がった。
横井軍平ゲーム館: 「世界の任天堂」を築いた発想力 (ちくま文庫)
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そしてこの延長で「ファミコン」「ゲームボーイ」
「スーパーファミコン」が生まれ、任天堂を飛躍させた。
同時に、宮本茂による「スーパーマリオ」をはじめ
有力コンテンツも開発した。
その後、スーパーファミコンの後継機種の開発に手間取り
(32ビット機、CD-BOM)、後発のSONYプレイステーションに
大きく水をあけられ、さすがの任天堂ビジネスモデルにも
限界説が蔓延した。
山内溥によりHAL研究所から新社長に迎え入れられた
”岩田聡”は、「失われたゲーム人口を取り戻し、
さらに拡大させる”ゲーム人口の拡大”」をテーマとして掲げ
「ニンテンドーDS」「Wii」を市場に投入した。
これらは空前の大ヒットとなり、2009年期決算で任天堂は
過去最高益を記録した。
ゲーム界のトップに立った天才プログラマー 岩田聡の原点: 高校同期生26人の証言
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しかし、その後は「Wii U」の販売不振などもあり3期連続の赤字
(2015年は黒字計上)が続いた。2015年3月、岩田社長は、
ディー・エヌ・エーとの資本業務提携を発表し、スマートデバイス
向けゲームアプリや多様なデバイスの開発を宣言した。
その4か月後の2015年7月。岩田社長は急逝した。享年55歳。
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スマホと任天堂がコラボレーションするとどうなるんだろう?
そんな人々の期待を大きく上回る「ポケモンGO」の登場であった。
まさかグーグルマップのGPS機能とカメラを使って街中を
舞台にしてポケモンをゲットするゲームなんて・・・
誰が想像しただろうか・・・
毎回、任天堂は期待を大きく裏切ってくれる。
もちろんいい意味で。
スポーツニッポン紙上でこんな記事を見つけた。
「ポケモンGO」は、昨年7月に55歳の若さで胆管腫瘍のため急逝した
任天堂・岩田聡前社長の思いが結実したものだった。岩田氏が目指していたのが
老若男女が楽しむことのできるスマホゲーム。
その遺志を継いで米ゲーム会社「ナイアンティック」が共同開発した。
同社の川島優志氏は米国で配信の始まった直後の8日にウェブサイト上で
「岩田さん、ようやくここまで来ました。
どれだけの人々が外へ飛び出していくか見ていてください」
と感謝の念をつづった。
きっかけとなったのは、米グーグルが2014年4月に行った地図アプリ
「グーグルマップ」上のポケモンを捕まえるゲーム「ポケモンチャレンジ」。
話題を呼んだこの企画を現実の世界で実現しようとグーグル社員が独立し、
ナイアンティックを設立。その思いに岩田氏が共感し、
任天堂が出資と全面サポートしたことで完成に至った。