Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

甲子園 カネ・ヒト・組織

週刊「東洋経済」は、この特集やると思っていた。
高校野球の経済学」という単行本も
刊行されているし・・・。


本号のサブタイトルは、
「経済効果も超ド級高校野球
 熱狂の表裏。新聞では読めない、
 甲子園のカネ・ヒト・組織」



・なぜ感動が生まれるのか
 「高校野球が愛される絶妙な仕掛け」 

・47都道府県の最新勢力図
 「大阪と愛知の強さが目立つ」
・勝つ組織を作る!
  名将流マネジメント


と面白い記事が並ぶ中、
一番注目したのはこの二つ。

きれい事ではない野球留学の裏事情

謎めいた総本山「高野連」の実態


高校野球の経済学

高校野球の経済学


入学金と授業料、場合によっては寮費用、遠征費
までが優遇される「特待生制度」により全国より
選手を集める。最近の口説き文句では
「高校から大学まで7年間保証します」と
大学と連携した選手確保も行っている。


選手の供給源として注目されるのが
公益財団法人日本少年野球連盟 ボーイズリーグ
リトルリーグと同じく硬式野球だが、
より高校野球に近いスライディングを多用する。
田中将大ダルビッシュ有もボーイズリーグ出身。


ちなみに今回の熊本代表「秀岳館」には熊本出身者は
一人もいない。18人の登録メンバーのうち7人は
ボーイズリーグ「オール枚方ボーイズ(大阪)」で
全国大会5冠を達成した実績を持つ・・・。


それに今回は「クラーク記念国際高校」のような
広域通信制高校という新たなモデルが生まれつつある。




あまりにも野球留学が行き過ぎると
高校野球「感動の仕掛け」である
「不確実性」「郷土愛」が損なわれて
しまわないかと少々危惧する。