Makotsu Garage

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宗家子孫が語る徳川家の真実

8月21日の安住紳一郎の日曜天国(TBS)のゲストは、
政治経済評論家、翻訳家、作家である
徳川宗家19代・徳川家広さん。
徳川宗家が語る「徳川家の真実」が面白かった。


語られたテーマは3つ

・誤解されている「徳川家康

徳川綱吉の評価

・徳川家から見た明治維新



「家康は当時の大名としてはいたってノーマルな人物
 だった。策略を練り、部下を組織・信頼し、領国
 を経営する姿は戦国を生き残びてきた大名全員に
 共通するものだった。むしろ信長と秀吉が特別なのだ。
 二人は天才であり残虐であり部下を信用しなかった。
 つねに二人との比較からイメージが語れている。
 家康最大の功績は朝鮮出兵終戦処理、1600年の
 明との国交回復にある。」



綱吉の評判の悪さは金貨の改鋳からきている。
 元禄期の日本は金銀の算出が大きく減少した。
 この時期に考えられる対策は二つ、再度、海外に
 侵攻する拡大戦略か、国内の経済統制を強めるか。
 綱吉は後者を選んだ。生類憐みの令には、
 動物だけでなく老人と子どもも対象に含まれる。
 戦国の殺伐とした気風を終わらせるべく天下布武
 総決算としての意味合いもある」



「最近は、明治維新は徳川が絵を描いた統治体制の
 刷新だったとの評価が表れている。それが証拠に
 16代徳川家達は、明治末期から昭和まで31年に
 わたり貴族院議長を勤めている。」



ここまで言い切られると、分かりやすいし面白い。
しかし、どうなんだろうねこの歴史観は・・・


つねに質問にナナメから切り返す対応には、
さすがの安住さんも”かなり絡み辛そう”だった(笑)。