SMAPに関する記事の中では、
朝日新聞9月2日付の文化文芸欄が、
一番腑に落ちた記事だった。
もちろん、メンバー間の確執とか
マネージャーとか、J事務所とか
とは全く次元の違う話で・・・
時代的に歌番組が減ったことと、
それ以前のアイドルに比べれば
歌やダンスが不得意だったこともあり
SMAPは、コントや司会などアイドルが
踏み出さなかった分野に進出した。
これが結果的に「アイドルにおける個性の開放」
(批評家 矢野利裕)となった。
「(SMAPには)芸能界のしきたりや権威から
解き放たれたような”自由さ”があった。
華やかさと身近さの両面性を維持したことが
長く支持された理由。」
ただし今回の騒動で
「SMAPの自由さも、事務所の管理下に
あったことがむき出しになった」
(批評家 矢野利裕)
SMAPは終わらない~国民的グループが乗り越える「社会のしがらみ」
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「SMAPは、滅びつつあるテレビという
メディアの最後の皇帝だった。」
(ドラマ評論家 成馬零一)
記事の最後はこう結ばれる。
ネットの発達でテレビの影響力は低下。
「テレビは視聴者と共に老いた。
そんなテレビを延命させる任務から SMAPは解放された」