週刊ダイヤモンドの今週号「皇室」には、
「八瀬童子の今昔物語」まで記述されていた。
読みでがあるな〜
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八瀬童子を初めて知ったのは
猪瀬直樹著「天皇の影法師」(1983年)。
歴代天皇の棺を担ぐ者として紹介された
八瀬は京都市左京区の山間の集落。
ここに住む人々は、比叡山延暦寺の創始者
最澄(伝教大師)が使役した鬼の子孫とされ
代々、輿を担ぐ駕輿丁という仕事に従事した。
1336年、後醍醐天皇が比叡山に逃れる際、
八瀬童子が輿を担ぎ、天皇を守ったことから
地租課役の永代免除の綸旨を受け、以降
明治まで年貢を免許されていた。
明治以後も敗戦まで宮内省から「地租金拝受」
という実質的な租税免除を受けていた。
八瀬童子には、数十年に一度、天皇の葬儀
「大喪」において天皇の棺を載せた輿を担ぐ
という大役がある。(実際には後醍醐天皇
以降の全ての天皇の棺を担いだわけではない)
明治天皇、大正天皇の棺を担ぎ八瀬童子の
名は広く一般に知られることになった。
昭和天皇の大喪の際にも宮内庁に輿丁奉仕を
申し入れたが、無情にも警備上の問題から
許されなかった。代わりに50名の皇宮警察官
が輿を担ぎ、6名の八瀬童子代表がオブザーバー
として従した。
週刊ダイヤモンドの記事によれば
昭和天皇の大喪の礼から程なく、
宮内庁から輿丁制度復活の相談が
社団法人「八瀬童子会」にあったそうだ。
しかし、少子高齢化、都市部への流出、
今は勤め人ばかりで成り手がいない・・・
という状況で話は立ち消えになった。
八瀬童子は残念ながら
資料の上、だけの存在になりつつある。
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