久米宏の本の紹介は、本当に見事だ。
聞いた瞬間に、その本を手に取りたくなる。
今週は、2017年1月15日に亡くなられた
木之本興三さんの著書だった。
日本サッカーに捧げた両足 ~真実のJリーグ創世記~ (ヨシモトブックス)
- 作者: 木之本興三
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2013/06/25
- メディア: 単行本
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木之本さんは、古河電工サッカー部に在籍、
引退後日本サッカーリーグ事務局長を務め
Jリーグ創世のほとんどを担った。
「木之本興三と森健児がいなければ
Jリーグ創設はなかった」と言われる。
木之本さんは「ワールドカップで勝つような
国になる為には、どうしても国内サッカーの
プロリーグ化が必要だ」と日本で最初に
言いだした。
そして苦節10年以上でプロ化を成し遂げた。
その間、病魔との激しい闘いが続いた。
26歳で余命5年を宣告され、左右両方のの腎臓を
摘出し人工透析となる。53歳でバージャー病を
発病し両足を切断する。
1993年のJリーグ開幕時を振り返り
「夢見てるみたいだった」と語った。
久米宏は紹介の最後に
あとがきの最後の文章を朗読した。
「日本にプロサッカーを誕生させてください。ワールドカップ常連国としてください。
とサッカーの神様に何度も祈った。
腎臓と両足を捧げたことでサッカーの神様が
首を縦に振ってくれたとするならば
これから何十年、何百年と日本サッカーを
暖かく見守っていて欲しい。この願いを
叶えてくれるのなら、こんなちっぽけな命
今すぐに差し出しても構わない。」
読みたくなるね〜。