本書が職場の内外で注目されており
また読み返してみる。
本書を読むのは三度目。
現在発売中の文庫のオビには、
「都庁は敗戦するわけにはいきません!」
という力強いコピーが踊る(笑)
- 作者: 戸部良一,寺本義也,鎌田伸一,杉之尾孝生,村井友秀,野中郁次郎
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1991/08/01
- メディア: 文庫
- 購入: 55人 クリック: 1,360回
- この商品を含むブログ (304件) を見る
日本軍は帰納的。米軍は演繹的。と特徴づけることができるだろう。
演繹をある既知の一般的法則によって
個別の問題を解くこと、
帰納を経験した事実の中から
ある一般的法則をみつけること
と定義するならば、本来の戦略策定には
両方法の絶えざる循環が
必要であることはいうまでもない。
(中略)
さらに厳密にいうならば、
日本軍は事実から法則を析出する
という本来の意味での帰納法も
持たなかったというべきかもしれない。
日本軍の戦略策定は、一定の原理や論理に
基づくというよりは、
多分に情緒や空気が支配する傾向が
なきにしもあらずであった。
誠に耳が痛い・・・
と感じるのは私だけだろうか。