Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

幕末愚連隊

この本は面白かった!。


衝鋒隊を舞台に「幕府陸軍歩兵隊」の

実態を丁寧に描き、集団脱走から官軍との闘い

(北関東、越後、会津)をトレースした作品。

非常に満足させて頂きました。



幕末に突如出現した「歩兵隊」。

それは武士でも農民でも町人でもない、

西洋式に調練された8千人の武装集団。


 


幕末の制度改革(参勤交代廃止、旗本知行所削減)

により江戸には大量の失業者が溢れていた。

その受け皿となったのが傭兵である「陸軍歩兵隊」。

実態は、奉公人、火消し、ヤクザ、相撲取りなどで、

構成された。(指揮官は洋学に通じたエリート旗本)



映画「ええじゃないか」の冒頭では

町の口利き屋が、歩兵隊に兵を集めるシーンが

描かれている。この小説そのものだ。