この本は面白かった!。
実態を丁寧に描き、集団脱走から官軍との闘い
(北関東、越後、会津)をトレースした作品。
非常に満足させて頂きました。
- 作者: 幡大介
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2018/02/06
- メディア: 文庫
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幕末に突如出現した「歩兵隊」。
それは武士でも農民でも町人でもない、
西洋式に調練された8千人の武装集団。
幕末の制度改革(参勤交代廃止、旗本知行所削減)
により江戸には大量の失業者が溢れていた。
その受け皿となったのが傭兵である「陸軍歩兵隊」。
実態は、奉公人、火消し、ヤクザ、相撲取りなどで、
構成された。(指揮官は洋学に通じたエリート旗本)
映画「ええじゃないか」の冒頭では
町の口利き屋が、歩兵隊に兵を集めるシーンが
描かれている。この小説そのものだ。