勤めていた会社の同期Nさんが来てくれる。
体調不良から休職、退社とすべてNさんに助けられてきた。
感謝してもしきれないぐらいにお世話になっている。
本当にありがたいことだ。Nさんの顔を見ると安心する。
こちらから最近の身体の具合、治療状況を聞いてもらい。
Nさんからは、退社した会社・知り合いの近況などを聞く。
新宿区の本社ビル新築プロジェクトが着々と進んでいるそうだ。
すでに本社ビルの中にあった作業現場、一部の部署が転出し、
12月上旬の本格着工、2021年2月下旬の完成に向け動き出したという。
私が勤めてた時は、本社ビル建て替えなんて絵空事だったので、
なかなかのスピードで進んでいる。
昭和43年竣工で出版流通の主役を担い、堅牢な出版取次の象徴でもあった
本社ビルが生まれ変わる。それも世間並みの迅速なスピードで。
ノスタルジックに浸っているのではない、出版業界の激流に対応すべく
自らの変革を志向する社の姿勢・決意が、本社ビル新築という
シンボリックな面に象徴され、頼もしく映るのである。
本社ビルには、隅から隅まで駆けずり回った記憶が懐かしく染みついて
いるが、それはそれとして、変革は迅速かつドラスティックであるべきだ。
自分が変革に参加できないのは残念だが、遠くからでも応援する気持ちは
変わらない。なんたって30年近くお世話になった会社だから・・・
こんなツイッターがあった。
自分の勤めていた会社(ビル)を「なんてボロいんだ」と愚痴ってはいたが、
こんな風に考えたことはなかったな~。
コルビジェ的な「水平連続窓」のサッシが美しいか・・・
100年後の建築好き達はトーハン本社みたいなビルが保存されてないことを
残念がるに違いない…と呟こうとしたらホントに建て替えが決まってました。
残念!!
取り壊しか・・・・残念。東京、日本で一番、コルビジェ的な「水平連続窓」
のサッシが美しいビル、だったのに。
そういえば得意先の方が、本社ビルのオフィスフロアを見て
「まるで”アパートの鍵貸します(映画)”のオフィスみたいですね」
と言われたことがあった。上手いこと言うな~ と思った。
パーテーションで区切られず、平面にだだっ広かった。
そう、まさにこんな感じ。(その後は、パーテーションで分割されたが)
参考:アパートの鍵貸します。1960年アメリカ ビリー・ワイルダー監督