ナンバーの最新号。特集は「カープに学べ」。
私はカープファンではないのでさらっと読み流す。
読み進めるうちに宮藤官九郎のエッセイが目に留まる。
タイトルは「いきまあ~す」。女子やり投げ北口榛花選手
のことを書いているのだが、これが面白い。
Number(ナンバー)982号「カープに学べ。」 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー))
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2019/07/11
- メディア: 雑誌
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北口選手は、先日の大会で日本新記録を樹立し、サニブラウンらとともに世界陸上2019の
代表選手に内定している有力選手。クドカンは北口選手を見た人が共通して感じる魅力を
見事に整理してくれている。
・記録を出した後の喜び方が尋常じゃない。あんなに全身をつかって喜ぶ人、
マンガ以外で見たことがない。まさに天真爛漫。
・ガタイがいい。肝っ玉母さん型。「姉ちゃんええ身体しとるのう」と
背中をパンパン叩きたくなる。
・槍を握って小首を傾げ「いきまあ~す」と叫んで助走する姿が可愛い。
・笑顔が素晴らしい。というか笑い過ぎで、見ているこちらが心配になる。
・悔しがる姿はだだっ子。ほっぺたを膨らませて足をブンブン振り回す。
まるで昭和のマンガ。赤塚不二夫版の女子やり投げマンガみたい。
天真爛漫で、真剣だけど深刻じゃない。
これが彼女の魅力なのだろう。一気にファンになってしまった。
クドカンはエッセイをこう結ぶ。
人見絹枝さんが日本人は初の女子アスリートとしてアムステルダム大会に出て約90年。
ようやく女性も純粋にスポーツを楽しめるようになった。重圧をはね返し、
プレッシャーから解放され、実力を発揮し、そしてゲラゲラ笑える時代が来たのです。
槍投げのチケット買おうかな。
オレも槍投げのチケット買いたいな~。
PS:神田松之丞も「いだてん 第26話 明日なき暴走」(人見絹枝を描いた回)のことは
絶賛していた。