Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

「いきまあ~す」北口榛花選手

ナンバーの最新号。特集は「カープに学べ」。

私はカープファンではないのでさらっと読み流す。

読み進めるうちに宮藤官九郎のエッセイが目に留まる。

タイトルは「いきまあ~す」。女子やり投北口榛花選手

のことを書いているのだが、これが面白い。

北口選手は、先日の大会で日本新記録を樹立し、サニブラウンらとともに世界陸上2019の

代表選手に内定している有力選手。クドカンは北口選手を見た人が共通して感じる魅力を

見事に整理してくれている。

 ・記録を出した後の喜び方が尋常じゃない。あんなに全身をつかって喜ぶ人、

   マンガ以外で見たことがない。まさに天真爛漫。  

 ・ガタイがいい。肝っ玉母さん型。「姉ちゃんええ身体しとるのう」と

   背中をパンパン叩きたくなる。

 ・槍を握って小首を傾げ「いきまあ~す」と叫んで助走する姿が可愛い。

 ・笑顔が素晴らしい。というか笑い過ぎで、見ているこちらが心配になる。

 ・悔しがる姿はだだっ子。ほっぺたを膨らませて足をブンブン振り回す。

   まるで昭和のマンガ。赤塚不二夫版の女子やり投げマンガみたい。


女子 やり投 決勝1位 第103回日本陸上競技選手権大会


陸上やり投 北口榛花 インタビュー

 

天真爛漫で、真剣だけど深刻じゃない

これが彼女の魅力なのだろう。一気にファンになってしまった。

クドカンはエッセイをこう結ぶ。

人見絹枝さんが日本人は初の女子アスリートとしてアムステルダム大会に出て約90年。

ようやく女性も純粋にスポーツを楽しめるようになった。重圧をはね返し、

プレッシャーから解放され、実力を発揮し、そしてゲラゲラ笑える時代が来たのです。

槍投げのチケット買おうかな。 

 オレも槍投げのチケット買いたいな~。

 

 PS:神田松之丞も「いだてん 第26話 明日なき暴走」(人見絹枝を描いた回)のことは

  絶賛していた。