後輩のブログで「原田治展」(世田谷文学館)を知る。これは行きたい!
しまった! 開催期間はあと一日。つまり最終日しかない。
気合を入れて早起きし、車を飛ばして(法定速度で)世田谷文学館へ。
原田治さんは、
1970年代後半から90年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した
「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」の生みの親、原田治。創刊当初の
『an・an』でイラストレーターとしてデビューした原田は、84年に
ミスタードーナッツのプレミアム(景品)にもイラストを提供し、
以降シリーズ化され一世を風靡した。2016年逝去(享年70歳)
個人的には、雑誌でのイラスト、書籍の装丁、広告を中心にポップアート、
ポップカルチャーとして多くのインスパイアを受けたものだ。
なので自ずとそれに関連する展示に魅かれる。
まずは雑誌。anan、BRUTUS、POPEYE(ともにマガジンハウス)。
イラストのほかに似顔絵マンガを連載していた。
書籍も単行本、文庫本あわせて多数の作品を残している。
平中悠一「Early Autumn」(河出書房新社)は仕事の関係でよく覚えている。
浅田彰「逃走論ースキゾ・キッズの冒険」(筑摩書房)も原田さん。
最終日だからか開館直後からか相当な人混み。来場者の9割は女性。
多くの人が目指すのが「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」展示。
みな女子中高生時代に熱中した世代なのだろう。
「原田治展」いい展覧会だった。
懐かしい記憶とともにインスパイアされた部分も大きかった。
MAGAZINE(雑誌)がメディアとして大きなパワーを持っていた時代だった。
自分がその中で刺激を受けながら歩んできたことを再確認する。
原田さんのブログ「原田ノート」に対する説明文に目が止まった。
オレがブログを書いていることの原点も、こうゆうことなんだよな。
最後までインスパイアされる。
図録として売っていた本書が素晴らしかったのでお土産に購入。