10/18放送「ジェーン・スー 生活は踊る」の中で
音楽ジャーナリスト高橋芳朗さんが語った
絶対に存在しないバンド THE RUTLES特集」が秀逸だった。
選曲、物語の展開、オチまでパーフェクト。思わず番組を
録音して要点を書き起こしてしまいました。
THE RUTLES(ラトルズ)は、「モンティ・パイソン」の
エリック・アイドル、「ボンゾ・ドッグ・バンド」の
のパロディバンド。コメディ映画「ALL NEED IS CASH」
から派生して生まれた。モンティ・パイソンマニアの間では
有名なバンド。もちろん私もよく知っている。
(以下:□内の引用は高橋芳朗さん)
まず紹介するのは「Hold My Hand」。
そっくりなフレーズが次から次へと飛び出します。
メチャクチャよく出来ています。 基本ギリギリの線を
狙いますが、たまにオーバーランします(笑)。
その瞬間がたまらないんです。
THE RUTLES - Hold My Hand (1963)
聞けばわかると思いますが、ラトルズのパロディソングは
メチャメチャ完成度が高い。あまりにもよく出来ている
の海賊版に収録されたことがあります。
もう一曲紹介します。「I Must Be In Love」。
この曲とかはパロディソングを超えたビートルズオマージュの
大傑作。素晴らしいソングライティングの妙技を堪能ください。
THE RUTLES - I Must Be In Love (1964)
この「I Must Be In Love」を書いていたのがニール・イネス。
彼の作品については面白い話があるので、一曲聞いてください
1973年の作品「 How Sweet to be an Idiot」
Neil Innes - How Sweet to be an Idiot
※この曲、まるっきりOasisの「Whatever」
聞いたジェーン・スーさんは開口一番!
「これは穏やかじゃないよ。私は怒ってるよ!」
高橋芳朗さんは、続けてWhateverをかける。
Oasis - Whatever (Official Video)
起こし勝訴してます。ニール・イネスはWhateverの印税の一部と
楽曲の共同作者としてのクレジット記載を得ました。
面白いのは、ビートルズのパロディバンドで名をはせた
おこしてロイヤリティを受け取っているということ。
それと、ビートルズがいなかったら存在しないバンドの代表格
OASISが、ビートルズのパロディバンドのメンバーの曲を拝借
して訴えられたというのも面白い。
この件はこれで終わっていません。これで終わらせないのが
1996年に再結成したラトルズが出したシングル「Shangrila」
でOASISのWhateverのイントロをパクッテます(笑)。曲全体としては、A day in the lifeやSgt. Pepper's 時代の
オマージュなんですがイントロだけOASISのWhatever(笑)。
高い完成度を誇るパロディバンドと
影響を存分に受けた人気バンドが絡み合った
エピソード・・・ 面白い。
やっぱりビートルズの存在は偉大だ。
肝心の映画「イエスタデイ」はこちらを参照だそうです。