「書店が消えてゆく」(創2019年11月号)
最近ありがちな特集なので、中身は期待して
いなかったが、どうしてどうして・・・
なかなか読み応えのある内容だった。
読み応えがあったのは、特集の基軸が
書店の生の声が中心だったから。
登場するのは、日書連(日本書店商業組合連合会)
の会長、事務局長、東京組合理事、閉店した書店の
元店主、林真理子(実家が書店だった)等。
そこで語られているのは厳しい経営環境と
必死で生き残り策を模索する姿。
外商、図書館、教科書、文具、古書、イベント、
地域コミュニティー、小商い、直取引・・・
残念ながら対策の内容は、私が勤めていた時と
あまり代り映えはしない・・・。これらで
現在の形態の書店が維持できるとは思えない。
悲しいかな・・・
「”怪物”アマゾンの浸食とリアル書店の反撃」は
興味深く読んだ。リアル書店の前途混迷に比べ
アマゾンの市場占有戦略は明快だ。
リアル書店の記述ではこんな部分もあった。
本の「マーケティング」には、「市場調査」以上に
「市場創設」の意味合いが大きい。そうした読者を
相手にする出版界が「マーケットインへの過剰な傾倒」
に陥り「プロダクトアウト」の姿勢を失うと、本という
商品への期待が裏切られる。
う~ん。
出版のマーケットインって誰のため?
ユーザーはどう便利になるの?
(この部分は自分でも不勉強だな)