Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

笑福亭鶴瓶落語会

初めて鶴瓶さんの落語会に行った。

正直あまり期待はしていなかったが、

とんでもなく面白い落語会だった。いや落語会

というより鶴瓶というエンタテインメントだった。

芸能界のトップ集団を走るタレント、スタッフが本気で

落語会を創るとこんなにすごいものになるのか・・・

 

「多くの落語会を見てきたが、今まで培ってきた

 自分の中の落語という概念をリブートされた 

これは、「志の輔らくごPARCO」を初めて見た時と

全く同じ感慨だった。

 

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鶴瓶噺(漫談)、落語、舞台装置、照明、歌舞音曲、すべてが

計算され緻密に演出されており、それに鶴瓶の客ころがしの腕が

加わるのだから、舞台は珠玉の笑い、感動に包まれる。

落語の上手い下手ではない、鶴瓶なのだ。

鶴瓶を見るためにプラチナチケット争奪戦に勝利した

お客さんが押し寄せるこれは見なきゃ損だとすぐに分かる。

 

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ここまでスキのない舞台は、

志の輔らくご(独演会)」、「カンニング竹山単独ライブ」

ぐらいしか経験がない。スキがないと言っても、圧が強く堅苦しい

わけではなく、インターフェイス鶴瓶のソフトなフィルターを

通じて観客に伝えられる。だから安心して心から楽しめる。

鶴瓶半端ないって・・

 

素晴らしい舞台、新しい世界を体感することができた!

 

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冒頭の鶴瓶噺では主演映画「閉鎖病棟」の話が続く。

中国版アカデミー賞「第28回金鶏百花映画祭」の外国映画部門で

最優秀男優賞と最優秀作品賞を受賞したと、トロフィー(上記)を

見せびらかす。しかし観客の反応は薄い・・・

すると客席に向かい「あんたらワシの落語聞きに来てんのに

閉鎖病棟”観とらんの??何やっとるの」(笑)

 

エンディング。「送り三味線」の演奏に合わせて

緞帳が下りる中「ちゃんと閉鎖病棟観とけや!」

と最後まで吠えていた(笑)

 

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閉演後、会場の出口でエースコックスーパーカップ鶏ガラ醤油」と

東海漬物きゅうりのキューちゃん」がお土産として全員に配られる。

この二社は鶴瓶がCMに出演するスポンサー企業。

最後まで至れり尽くせりの舞台だった。非常にいい気分!

 

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鶴瓶さんからの業務連絡。

「ちゃんと閉鎖病棟観とけや!」

 


『閉鎖病棟―それぞれの朝―』予告編