大嘗宮が建てられている皇居東御苑は江戸城の本丸があった場所。
なので大嘗宮に行くまでに、巨大な江戸城の痕跡を見ることなる。
さすが徳川300年の権威と権力の象徴の城郭。その規模、石垣
からもその威容が伺われた。
江戸城は幕末~明治初期の写真が沢山残されており、自分が
大嘗宮まで歩く途中に見た痕跡と江戸城の古写真を比較
してみた。これが意外と楽しい。
まずはお馴染みの皇居正門(二重橋)と伏見二重櫓。
ここは江戸城西の丸大手門。
古写真には武士も2名写っている。
身体に金属探知機まであてられる厳重な警備ゲートを通過し
坂下門から皇居に入る。宮内庁庁舎を通過し、まず目に入るのが
本丸に上る坂にある最後の関門「中雀門」。
今は石垣だけだが、往時には立派な櫓と門がそびえたつ。
本丸はかなり高い場所にあり、なかなかの坂道だった。
中雀門跡の石垣を抜け、坂道を登りきると広大な本丸跡が
あった本丸御殿(表、中奥、大奥)の殿舎が立ち並んでいた。
大嘗宮はこの本丸跡に建てられている。
石垣だけだが、まるでピラミッドのような巨石が連なる。
江戸時代前半にはこの上に五層の天守閣が建っていた。
高さは石垣を含めると約58m! 20階建てビルに相当する。デカイ!
本丸から二の丸へ下り中ノ門跡にたどり着く。ここの石垣は重厚だ。
ほぼ当時をイメージできる風景が残る。
大手三ノ門跡。石垣は残るが三の丸と二の丸間の堀が
埋め立てられ、なかなか旧景はイメージしずらい。
大嘗宮見学コースは、ここ大手門で終了となる。
古写真とほぼ同景の櫓門が建っている。
大嘗宮を見に行って、江戸城跡を満喫した。こんなに痕跡が
残っていることに驚くとともに、その壮大さに感服した。
さすが天下人の城だ。
皇居宮殿は一部だけ見える場面があったが、当然立ち入り禁止。
こちらも機会があれば見学してみたい。