Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

久々の勉強会(出版ビジネススクール)

約2年ぶりに勉強会に行ってみたら、今回が50年の続いた

出版ビジネススクール」のラストセミナーだった。

知らなかった・・・テーマはラストに相応しく

出版界これまでの50年とこれからの10年

 

講師は、植村さん専修大学)、丸島さん(新文化通信社)、

堀さんコンテンツジャパン)、中町さん(日本書籍出版協会)と豪華。

 

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出席者全員が聞きたいのは、もちろん「これからの10年」。

なので「これまでの50年」は植村さんが過去のセミナー内容を

時系列に触れる程度にとどまり。「これからの10年」を、

島さん、堀さん、中町さんがそれぞれの立場から語った。

 

予想通り、いや予想以上に厳しい「これから」だった。

何が厳しいかというと、大部分の出版業界プレイヤーにとって

その存在価値がシビアに問われる状況になるからだ。そして

かなりのプレイヤーが退場を迫られるかもしれない。

有料セミナーなので詳細は明かせないが・・・

 

生き残れる方法は、出版というより総合コンテンツ企業

への脱皮。大手出版社は着々とその歩みを進めており

優勝劣敗があきらかになりつつある。

そして「流通が変わる、読者が変わる」

 cf. KADOKAWA中期計画

 

「マーケットインによる返品削減によって生まれる

 利幅を業界三者でシェアし共存を図るという青写真は、

 残念ながら誰も上手くいくとは思っていなかった」

 

なんだか浦島太郎の玉手箱を開けたみたいな感覚だよ・・

 

※今回のセミナーの内容と違うが、この本を読んでみたくなった。

(著者の校條さんが出版ビジネススクールの講師をつとめていた)