先日出席した「出版ビジネススクール」のことが
noteに上がっていた。書いているのは某出版社の取締役。
非常に分かりやすくまとめて頂いている。
一言でいうと
「デジタルの勝ち方を理解した大手がめざましいV字回復を遂げる」
(”電子書籍や電子雑誌といった紙の本を模したパッケージは
あくまでコンテンツの収益化の手法のひとつに過ぎない”という
ビジネスモデル)だった。
実際に大手出版社の決算はこの方向性で収益を改善しつつあり、
特にKADOKAWAの中期計画は、まさにこれを具現化したものだ。
このまま進むと読者としてどうなる?
・デジタルの勝ち方を持ちえない中小出版社は消滅し、
多くの書籍アイテムが品切れとなり、出版点数も大幅に減少する。
・書店は別の意味(賃料、固定資産税、人件費、人員確保)で
減少トレンドが続く。(5,000店まで減少という予想も・・
2018年では9692店)
・コミック、雑誌、書籍の中身(コンテンツ)は、ネットやアプリ
での閲覧が主流となり、かつサブスクリプションとなる。
・・・この状況を読者としてどう感じるか?
書店が無くなるなり本に触れる機会が減るのはツライが、
欲しい本はネット書店に注文すれば翌日納品できるし、
品切れアイテムはマーケットプレイス購入できる。
ニーズのある品切れコンテンツがあれば、電子書籍での再版
またはオンデマンド出版化されるであろう。
雑誌の大部分は、今でもdマガジンやkindle Unlimitedで読んでいる。
今後、新刊がまず電子書籍で発行されて読むことに・・・
よく考えると、そんなに不便ではないし、あまり困らないのかな・・
ただ、私が知っていた出版業界は、壊滅に近い状況になるな・・