Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

大林宣彦 Once Upon a Time in 尾道

大林宣彦監督の訃報が流れる。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

私が観ている作品は「HOUSE」「金田一少年の事件簿

尾道三部作(転校生、時をかける少女さびしんぼう

そして一連の角川映画まで。残念ながら90年代半ば以降

は観れていない。

 

玉さん(玉袋筋太郎インスタグラムで大林監督への

レクイエムとして多くの写真をアップしている。

13年前に当時中学生(?)の息子と二人、サイクリング

で”しまなみ海道”から尾道を巡った際の写真のようだ。

尾道のロケ地写真の最後に一冊の本が写されていた。

 

大林宣彦ワンス・アポン・ア・タイム・イン尾道

 (1987年フィルムアート社)そして玉さんのコメント。 

 いつも青春は時をかける
 いつまでも青春は時をかける
 サヨナラ・・・あたし
 サヨナラぁ・・・オレッ
 さよなら監督

 

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この本と「さびしんぼシナリオ集」(1985年旺文社)は

今でも私の書棚に収まっている。私も玉さんと同じく大林監督の

尾道三部作で、大いに魅せられた一人だ。

 

学生時代には1週間尾道に留まり、友人と短編ビデオを撮影した

(これは小津安二郎東京物語」へのトリビュート)

就職直後のゴールデンウイークには、突然思い立って同期の友人と

夜行列車でに飛び乗り尾道に向った。仕事で体調を壊した時には、

やはり思い立って車を運転し尾道に向った。

 

尾道海峡を行きかう渡船と 穏やかな瀬戸内海が、

懐かしさとともに心を癒してくれた。

 

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尾道三部作ではやはり「さびしんぼう」。

ショパン「別れの曲」が流れるエンディング。

この歳になっても、きゅんと切なくなる。 

玉さんの言葉が染み入る。

 いつも青春は時をかける
 いつまでも青春は時をかける
 サヨナラ・・・あたし
 サヨナラぁ・・・オレッ
 さよなら監督

 


さびしんぼう 別れの曲