Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

「久米宏ラジなん」の先見の明

久米宏のラジオなんですけど」(通称:ラジなん)には驚いた。

現在、新型コロナ対策の最前線で戦っている二人が、昨年の3月と8月に

ゲストとして番組に出演している。まるで先見の明があるかのように・・

 

一人は政府の専門家会議副座長 尾身茂さん(2019年8月出演)。

もう一人は専門家会議と厚生労働省クラスター対策班メンバーの

西浦博さん(2019年3月出演)。

 

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左から西浦(クラスター対策班)尾身(専門家会議副座長)、脇田(専門家会議座長)

 

番組では2週(5/2、5/9)にわたり一年前の出演の模様を再放送した。

当時の二人が語っている内容は、まるで現在の状況を正確に予言している

ようだった。これにはゾッとした・・・とともに、「この人たちは

(2019年の段階でも)常に感染症に対して臨戦態勢でいるんだ

ということも感じた。それは新型コロナ対策の指揮を担うことへの

信頼感でもある。

 

今聞くと見えてくることが非常に多い内容だ。

この時期に再放送する判断は素晴らしい。

そして恐るべし「久米宏のラジオなんですけど」の先見の明。

 

(2019年8月放送回)

感染症は忘れた頃に必ず来る。地球規模では平均して年一回。

これは減ることがない。なぜかというと、①人口の増加、②開発

(森林の伐採)、③人の移動(地球規模での)、④地球温暖化

があるからだ。感染症が減ることは決してないですから、我々は

準備していかないといけない。

www.tbsradio.jp

 

(2019年3月放送回)

現状の8割削減という数値の根拠「数理モデル」について語る。

"基本再生産数=1人あたりの感染者が生み出す二次感染者”

感染症の広がり方を予測する基本的な数式。

(1 – p) × R0 < 1  R0:基本再生産数、p:行動制限する人の割合

 

www.tbsradio.jp

WHOをゆく: 感染症との闘いを超えて

WHOをゆく: 感染症との闘いを超えて

  • 作者:尾身 茂
  • 発売日: 2011/10/21
  • メディア: 単行本