TBSラジオ「たまむすび」月曜日内のコーナー
「竹山、ガムテープ買ってきて!」は、簡単に言うと
ラジオ版の「探偵ナイトスクープ」。
(5月11日放送に、こんな調査依頼が)
①リスナーの皆さんの中で、1985年10月26日、国立競技場で行われた、
(サッカー)「日本と韓国」の試合を会場で見た!という方。
会場の雰囲気や、試合の感想などなど、あなたが感じたことを教えて下さい。
②Jリーグが開幕する前、サッカー黎明期の応援はどういったものだったのか?
プロ化する前、「日本サッカーリーグ」の頃から、
日本のサッカーを応援してきた!という方、当時の応援の様子を教えて下さい。
(調査依頼の背景は、なかなか深かった)
依頼者(44歳)の七つ年上のお兄さんは、30代の若さで亡くなられた。
最近、遺品の中から一本のカセッテテープが出てきた。再生してみると
「大観衆の声援と、時々聞こえる兄らしき歓声」が録音されていた。
かなり時間はかかったが、ようやくそれが1885年10月26日に行われた
メキシコW杯東アジア最終予選 日本VS韓国戦(国立競技場)の音声
ということが分かった。どうやらお兄さんが会場で録音したらしい。
そこで前述の調査依頼となる。
「兄は三度の飯よりサッカーが大好きだったので。この試合の雰囲気を
共有することができたら亡き兄へのよい供養になると思い、竹ガムに
調査依頼を出させて頂きました。」
(5月18日の放送で調査の中間報告)
放送から1週間で、29人のリスナーから情報提供があったそうだ。
5月18日の放送は、当日国立競技場にいたリスナーからのメール、
手紙が紹介された。「Jリーグ紀元前。日本がもっともW杯に近づいた瞬間」
に人々は国立競技場で何を想い、何を願って声援を送っていたのか?
放送を聞きながら、私は何度も涙をぬぐった。
日本がW杯に出場するには、その後13年の月日が必要になる。
ドーハの悲劇、ジョホールバルの歓喜、フランス・トゥールーズ・・
今、振り返ると日本サッカー界にとって、1985年10月26日の国立
というマイルストンの意味するものはなんだったのか・・・
やはり涙なくしては聞けなかった。
来週(5月25日)の放送は調査依頼の最終報告。
ゲストは、この試合を実況した元NHKの山本浩さん。
聞きながらオレ号泣するかもしれないな・・
「東京千駄ヶ谷の国立競技場の曇り空の向こうに、
メキシコの青い空が近づいてきているような気がします」
中継開始時のあの名セリフが再現されるのか・・
木村和司が語るメキシコワールドカップ最終予選 日本代表vs韓国代表