東京ニュース通信社(「TVガイド」を発行する出版社)が、
「平成テレビクロニクル」という本を刊行した。
1989年(平成元年)から2019年(平成30年)までのテレビを
ドラマ、スポーツ、アニメ、出演者、番組表、紅白 等から
網羅的に捉え、平成の30年を振り返る内容だ。
・「平成TVクロニクル Vol.Ⅰ 1989-1998」
~強かった日本。強かった日本のテレビ
・「平成TVクロニクル Vol.Ⅱ 1999-2008」
~ネットとテレビ。デジタルとテレビ
・「平成TVクロニクル Vol.Ⅲ 2009-2019」
~スマホとSNSがテレビを監視する
テレビ好きの私だが、正直このシリーズには期待していなかった。
「TVガイド」発行の出版社の特性から、”広く浅く”の内容だろうから
私には物足りないだろう・・と想像していたからだ。
「むむ・・結構幅広く網羅しているじゃない。
それに個々の解説も深い。これはいけるな~!
この価格でも”クロニクル””を名乗るに相応しい内容だ。」
と高評価だったので、最初の「Vol.Ⅰ 1989-1998」のみ購入した。
なぜ1冊「Vol.Ⅰ 1989-1998」のみの購入だったかというと、
「Vol.Ⅱ 」「Vol.Ⅲ 」の内容が分からない・・・つまり
この時代のテレビを見ていないから読んでもピンとこないのだ。
1989~1998だと8割から9割の内容が理解できるが、1999~では
おそらく2~3割程度しか理解できない。
原因としては、年齢的なライフスタイルの変化や仕事の多忙化
もあるが、やはりネット、スマホ、SNSの普及だろう。
明らかにテレビを見ていた時間がこちらにシフトしる。
(職業柄、本を読む時間は死守するつもりだったが、
こちらもずいぶんシフトしてしまった。)
我々50代のテレビ視聴時間の推移が、平成テレビの変遷を
如実に物語っていた。このシリーズ各巻のサブタイトルも
少し自虐的だが、その現実を記していた。
→「Vol.Ⅰ:強かった日本のテレビ」
→「Vol.Ⅱ: ネットとテレビ」
→「Vol.Ⅲ:スマホとSNSがテレビを監視する」
ちなみにVol.Ⅰのトップで真っ先に紹介されていた番組は
「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」 (1989.1.2OA) だった。(笑)