またこの企画かよ~!と5日前に「サッカーダイジェスト」
のことを書いたばかりだが、「Sports Graphic Number(ナンバー)」
も同じ企画だった。「史上最強チームを語れ The Best of J.LEAGUE」
読者投票と選手投票の結果があるが、重要視しているのは選手投票。
一位:2002年のジュビロ磐田
二位:2009年の鹿島アントラーズ
三位:2006年の浦和レッズ
「ナンバー」「ダイジェスト」ともに2002年のジュビロが一位。
1st、2nd両ステージ完全優勝。26勝1分3敗 勝率86.6%、
N-BOXによる華麗なパスワーク。実績、内容ともに2002年の
ジュビロ磐田がテッパンのようだ。(2020年6月時点では)
Number(ナンバー)1004「史上最強チームを語れ。The Best of J.LEAGUE」 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー))
- 発売日: 2020/06/04
- メディア: 雑誌
選定結果はほぼ同じだが、両誌の誌面はかなり異なる。
「ナンバー」はスポーツノンフィクションの権化だけに
記事からはドラマツルギーをたっぷりと味わえる。
・2009年の鹿島。「前人未到のリーグ三連覇」
ジーコの魂を伝承する常勝軍団の絶頂期。監督は名将オリヴェイラ。
・2010年の名古屋。「答えはピクシーだった(楢崎正剛)」
ベンゲル以降10年間低迷したグランパスをピクシーが率いリーグ優勝。
・2005年の市原。「また、オレを叱ってください(佐藤勇人)」
若く平凡だったクラブをオシム監督が鍛え上げて、ナビスコカップ優勝。
・2006年の浦和。「J版銀河系の絶頂」
小野伸二、闘莉王、長谷部、ワシントン、三都主、坪井、鈴木啓太・・
日本代表さえ控えにまわる分厚い選手層。まさにJ版銀河系軍団。
・2019年の横浜。「可能性は無限大」
現役チャンピオン。その「超攻撃」スタイルは黄金時代の幕開けを予感させる。
こうして振り返ると、その時々の歴史、ドラマ、感動が詰まっている。
早くJリーグが観たいね!
誌面の後半にある「J LEAGUE 私の偏愛ベストチーム」もいい企画だ。
親会社の破綻によりマリノスへの吸収合併が決まった中で闘う
1998年の横浜フリューゲルスを選んでいる。
冒頭の文章が秀逸だ。
愛って耐えるものなのだろうか。理不尽って耐えるだけなのか。
そんな前代未聞の窮地を全力で闘い切ったチームこそが、
我が愛しのフリューゲルスであります。1999年元旦、天皇杯決勝。
彼らは最強のまま美しくも散って逝った。いまも胸が張り裂けそうだ。
この試合、お屠蘇で酔っ払いながらも号泣した記憶がある。