ついに「久米宏らじおなんですけど」の最終回。
高聴取率の中での番組終了は、「政権批判に対する局上層部への
圧力ではないか?」・・などと様々な憶測を呼んでいた。
そして「最後に久米さんは何を語るのか? 厳しい政権批判か?、
番組終了の内情暴露か?」と多くのリスナー、関係者が注目した。
結果的には、肩透かしのように何も語られなかった。
回顧や総括もなかった。番組には久米さんへの感謝、終了を惜しむ声
(メール)が溢れていたが、番組は淡々と、きわめて淡々と進行していた。
これが久米さん流の美学なのかな・・
最終回のゲストは伊集院光。
久米さんは伊集院光とウマが合うようだ。
二人が話し始めると、会話のスピードと熱量が格段にアップする。
久米さんも「彼は私のジェネレーター(発電機)だよ」と言う。
二人のラジオ論がSNSとの関係性も含めて熱く続く・・・
まるで、ロックアップからのサブミッション。
2日前のRound1に続き、Round2も聴き応えがある。
「永六輔」というワードが二人の話から無数に飛び出した。
対談の最後に久米さんが
「この後もTBSラジオよろしくね」と伊集院に声をかける。
伊集院は「はめられた!(笑)」で返す。
「永六輔 久米宏 伊集院光」でのラジオ闘魂伝承の瞬間だと私は思う。
番組最後は
「これでお別れというわけじゃありませんのでね、そのうちチャンスが
ありましたら、いつかそのうち、ぜひ」と締めくくった。
「いつかそのうち」ってあるのか?・・期待しちゃうじゃないか。
番組終了の真相も、ラジオ論も私にはよく分からないが
軽妙で皮肉でいじわるな「久米節」が、ラジオで聞けないのは寂しい。