「月曜たまむすび」(TBSラジオ)のコーナーに
「竹山ガムテープ買ってきて!=通称”竹ガム”」がある。
このコーナーは、リスナーが寄せる疑問・質問・司令を、
番組スタッフ・リスナーが調査員となって解決するもの。
一言でいうと「ラジオ版の探偵ナイトスクープ」。
このところの竹ガムは、感動の大ネタが続き、
業界関係者の評価を急激に高めているそうだ。
最近のネタでは、
・亡き兄が会場で録音した1985年サッカーW杯予選 日本VS韓国戦
・1971年TBSラジオ ポップス・ホットテンでの「番組へのカンパ」の謎
が数週にわたる調査の上、感動の物語となった。
この高評価に対し、MCのカンニング竹山は戒める。
「調子に乗っちゃあいけない。我々は感動番組を作ってんじゃない。
たまたま結果がそうなっただけ・・。 探偵ナイトスクープの
名プロデューサー松本修さんは常に言っていた
アホであれ!と。我々も初心に帰ってアホになろう・・」
竹山さん発言後の最初のネタ(7/6放送)は
「中西圭三のA.C.Eという曲を2音下げると松井秀喜になる」
・・・というアホな企画だった(笑)。
大笑いだった。本当に松井秀喜が歌っているようだ。
そうしたらなんと中西圭三本人が番組を聞いていて、ツイッターに
好意的なコメントを書き込んでくれた! 番組は大盛り上がり!
本人の登場だけでも予想外の展開なのだが、
ここで終わらないのが「最近の竹ガム」。
物語はどんどん広がっていく!
・このA.C.Eという曲が代ゼミ(予備校)のCMソングだったこと。
・中西圭三のお兄さんは、代ゼミのライバル河合塾の古典の講師。
・番組放送作家サトけんさんは、河合塾でお兄さんの講義を受けていた。
・お兄さんは受験生時代、TBSラジオ「パックインミュージック」を
聞きながら勉強をしていた。そして「國學院の星」という
ラジオネームで投稿し番組で紹介され、単行本にも収録されている。
※お兄さん(中西光雄)さんの投稿が収録された1982年の書籍
7/14の放送で急遽、続編が放送される。
お兄さんの当時の投稿を赤江珠緒が読み上げた。
「TBSラジオ愛」「パックインミュージックへの想い」
に溢れる名文だった。
そしてお兄さん本人からメールも届いた。
「渾身の力を込めて書いた文章でした。あの受験性時代の経験が
今でも予備校講師の原点となったいます。今年の受験生は
コロナ禍と受験制度の変更が重なり本当に大変です。
私も老体に鞭打って受験生をサポートしようと思っています。」
「弟の曲がきっかけで、TBSラジオで話題にして頂いている事が
本当に嬉しいです。ありがとうございました。」
そして、電話で本人(お兄さん)登場・・・ちょっと感動の大団円でした。
今回の竹ガムも、アホになりきれませんでした(笑)。
番組最後に竹山さんと赤江さんは言った。
「ちょっとレベル落としてやってかないと・・ダメだな」
「あたしたちのレベル超えちゃってるし・・」
私も同感です。
3週に一週は、桂小枝さんの遺伝子が欲しいね(笑)。