8/16放送の「ザ・カセットテープ・ミュージック」は、
「いいサビ・夢気分」と題した「曲のサビ」のお勉強。
曲の中心「サビ」を スージーさん、マキタさんが様々な視点から分析し、
80年代洋楽、邦楽の中から珠玉の「サビ曲」をチョイスする。
特にサビの概念がない洋楽に、サビを和えれば邦楽(パクリ曲?)
になるというマキタさんの論には、目から鱗が落ちる。
「いいサビ」=「いい曲」。いいサビの曲を集めました!
(スージー鈴木)選
・関東甲信越小さなサビ
・Get Wild (TM NETWORK)1987
→ 「ミレド」3音の繰り返しがサビを構成。「山手線で言えば、
原宿、代々木、新宿を行ったり来たりな感じ」
・関東甲信越もっと小さなサビ
・恋のロックンロールサーカス(浅香唯)1989
→ 1音の短音のみでサビを構成。「JRなら飯田橋のみ」
・関東甲信越忙しいサビ
・恋ほど素敵なショーはない(岩崎良美)1983
→ 1回のサビの中で4~5回転調する。非常に忙しい。
※個人的に大好きな曲。特にサビの英語の部分で
musical ~ musical と繰り返す部分は見事におシャレ。
スージーさん曰く「転調界の記念碑的一曲」
・世界一周大きなサビ
・Tonight(映画「ウエストサイド物語」より)1961
巨匠レアード・バーンスタインの名曲。個人的にはこの曲を
「世界で最も美しいサビ」として選んだスージーさんに天晴!(あっぱれ)。
(マキタスポーツ)選
・マキタのいいサビ①
・Don't Stop Believin' (Journy) 1981
洋楽には「サビ」がない。その代わりに「コーラス」(全員で唄うような)
部分が「サビ」に類似している。・・・なるほどね~
・マキタのいいサビ②
・Oneway Generation (本田美奈子)1987
cf. Don't Get Me Wrong(The Pretenders)1986
洋楽(サビのない)「Don't Get Me Wrong」に「サビ」を加えると・・
あら不思議、見事に歌謡曲の「Oneway Generation」に変身。
これは洋楽、邦楽の比較論として興味深い。パクリと言うなかれ・・
・マキタのいいサビ③
筒木京平+阿久悠のいわゆる「阿久筒美」コンビの作品。サビもいいが
イントロのマイナー調のギターもいいよね。ザ・ベストテンでよく見た曲。
・We Are the World(USA For Africa)1985
やはり最後はこの曲がきましたか・・これしかないよね。
この曲は、全員がサビ=サビの集合体=全編サビの曲。
マキタさん曰く「途中からは もう己の節回し大会に・・・」
なんとこの番組の新刊が10月に発売される。タイトルは
「ザ・カセットテープ・ミュージックの本
~つい誰かにしゃべりたくなる80年代名曲のコードとかメロディの話~」
(特典:特製カセットテープ・レーベルPDF版付き)
※この特典はAmazon.co.jp限定・・?という意味なのだろうか・・