8/30の「ザ・カセットテープ・ミュージック」は、
実質的なヒット曲の生みの親である「アレンジャー(編曲家)」
を分析。80年代ヒット曲から名アレンジャー達の妙技を解説する。
題して「アレンジャーズ インフィニティ・ウォー」(映画のパクリ)。
日本を代表する「アレンジャー」が大集合。
この世界は奥が深い・・勉強になるな~。
(スージー鈴木)選
・カンレンジャー(管楽器アレンジ)
この曲はデキシー風のおしゃれな管楽器アレンジに仕上げている。
・ビューティフル・ネーム(ゴダイゴ)1979
・アーバンレンジャー
星勝。「モップス」に参加。井上陽水、RCサクセションなどの編曲でお馴染み。
この曲は、80年代前半にアーバン(都市の、都会の)風なアレンジを形作る。
・シンレンジャー(シンセサイザーアレンジ)
大村雅昭。80年代に個性的な編曲を行う。シンセサイザーを使用した特徴的な音。
日本のアレンジ界は「大村雅昭 以前・以後」で分けられる。
※この曲は名曲なのに・・残念ながらYouTubeになかった(涙) 。
なので代わりに、同じ大村雅昭さん編曲の「SOMEDAY」(佐野元春)を。
・シンレンジャーZ
・ガラス越しに消えた夏(鈴木雅之)1986
(マキタスポーツ)選
・マキタアレンジャー①
武藤聡志「キラキラアレンジ」。黄金コンビ(筒美京平+松本隆)の曲を
オシャレな転調を駆使したドリーミーなアレンジに。
・マキタアレンジャー②
船山基紀「トリッキーアレンジ」。奇抜でトリッキー、爆発力あるイントロ
を生み出すのが船山アレンジの特徴。この曲の他にも「抱きしめてtonight」
「仮面舞踏会」「ドラマティック・レイン」「大都会」など作品は膨大。
・ROMANTICが止まらない(C-C-B)1985
・マキタアレンジャー③
萩田光雄「歌えるイントロ」。「異邦人」「待つわ」ともに口ずさめるほど
特徴的なイントロを持つ。あみんの「待つわ」は、ポプコン出演時のバージョン
と萩田さんがアレンジしたバージョンでは、かなり印象が違う。
これがアレンジャー(編曲家)の神髄だ!
「待つわ」(あみん)1982 萩田光雄アレンジバージョン
「待つわ」 ポプコン登場時のバージョン(2:35あたりから)
・マキタアレンジャー④
大谷和夫。「SHOGUN」のメンバー 。クロスオーバー系の音楽を手掛け、
田原俊彦「恋=Do!」、西城秀樹「YOUNG MAN(YMCA)」杏里「CAT'S EYE」
など多くのヒット曲を残している。この曲はドラマ「俺たちは天使だ」の主題歌。
この曲のアレンジも特徴的。「情熱熱中せれな~で」(近藤真彦)1982
最後にマキタさんが腑に落ちることを言っていた。
作曲家、編曲家には2パターンある。「作家性が前面に出る人」と
「なんでもやる職人」。前者は古賀政男。後者は古関裕而、小林亜星。
うーん、分かりやすい。