「なんでお正月のテレビには、
お笑い第七世代と東大生ばかり出ているの?」
この問いに対する原田曜平さん(マーケティングアナリスト)の
回答が非常に腑に落ちた。
データ、エビデンスを織り込みながらの説明は、大変分かり易く、
どこぞやの首相に、爪の垢を煎じて呑ませたいくらいだ。
この話は、文化放送「ロンドンブーツ1号2号田村淳のNews Club」で
聞いた。原田龍平さんの落ち着いた話し方、貫禄あるな~
と思い、どんな顔してんだろう? とネットで探したら・・あら!?
よくテレビで見かける、スキンヘッドの髭オヤジじゃないの!
テレビではニヤケてチャラいイメージだが、ラジオだとずいぶん
大御所っぽい雰囲気を醸しだす・・・ 原田さんはラジオ向きだと思う。
その答えは、
2020年3月からビデオリサーチの「テレビ視聴率」に
地方でも「個人視聴率」が測定されるようになったから。
人口の多い高齢者に番組がみられれば視聴率が稼げる「世帯視聴率」から、
若者を含めた現役世代にどれだけ見られているかを重視する「個人視聴率」
への日本全国のテレビ局の劇的なビジネスモデルの転換と言えます。
この影響なのか、視聴率は合格点なのに、打ち切られる長寿番組が目立つ。
「爆報!THEフライデー」などがこれにあたる。つまり主な視聴者層が
FM4層(60歳以上の男女)なのだ。今クライアントが広告を入れる番組は
13歳~49歳の視聴者に向けたものなのだ。
この層にマッチするのが「お笑い第七世代」と「東大生」というわけらしい。
これら「マーケティングの大きな変革」の核になるのが
Z世代(概ね1990年代中盤以降生まれ)なのだそうだ。彼らは
「スマホ第一世代」でありSNS利用率が圧倒的に高い世代である。
原田さんの説明の上手さに惹きこまれ、すぐに著書を購入する。