Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

是非もなし 麒麟がくる

最終回「本能寺の変」・・・

誠に見応えのある1時間だった。

「光秀と信長の愛憎入り混じる本能寺が涙に煙る。」

 

放送終了直後からネットがざわついた。

光秀が生きている!(光秀天海説が話題のキーワードに)

信長は敦盛を舞わなかった。切腹シーンもない・・・。

山﨑の合戦、光秀の最期もナレ(ナレーションのみ)。

一瞬だけ濱田岳黒田官兵衛が登場したぞ

 

最終回を観て感じたのは、

麒麟がくる」が信長と十兵衛(光秀)の物語だったこと。

なので信長の死後は描く必要が無かった。あくまで

信長を殺さざるを得なかった十兵衛の苦悩、哀しみ」を

描いた大河ドラマだったのだ。

 

こう考えると、まるで

「つかこうへい」さんの芝居を観ているようだ。

蒲田行進曲いつも心に太陽を、つか版忠臣蔵

さしづめ信長(風間杜夫)、光秀(平田満)か・・・

 

麒麟が来る」最終回を書いた堀井憲一郎さんの

 コラムが非常に腑に落ちる。

最終話で示された「麒麟」の正体。

愛ゆえの信長殺し」のもたらしたもの

news.yahoo.co.jp

 

コラムの中に名言があった。

大河史上最も納得させられた信長のセリフ「是非もなし」

 現代語訳すると

「攻めてきたのは十兵衛(光秀)か。ならば仕方のないことよ。」

 これは本当にいい台詞(シーン)だった。

 

今回、主演の長谷川博己は、見事に新しい光秀像を造り上げた。

これにはいろいろ賛否もあるだろうが、私は大賛成だ。

なぜなら

 

「是非もなし!」 だから。

 

麒麟がくる 完結編 (NHK大河ドラマ・ガイド)

麒麟がくる 完結編 (NHK大河ドラマ・ガイド)

  • 作者:池端 俊策
  • 発売日: 2020/11/10
  • メディア: ムック