震災10年目のニュースを見る度に涙が溢れる。
そんな中で思い出したことがあった。
復興を応援するテーマソング「花は咲く」だ。
前職の会社は毎年1月初めに取引先(出版社、書店)約3,000人を
集めて椿山荘で「新春の会」(新春パーティー)を行う。
私も運営事務局や、お客様の接待係りとして毎年参加していた。
2012年1月6日。東日本大震災後の「新春の会」。
開場・受付開始からセレモニーの開始まで、お客様が入場する時間が
30分以上ある。その間は社員アンサンブルによるクラシック音楽が
BGMとして奏でられている。
しかし、その年は違った。流れていたのは「花は咲く」だった。
美しいメロディと悲しくも前を見つめるという歌詞・・・
この曲は一度聴いたら決して忘れない。
そして会の冒頭、社長があいさつの中で「花は咲く」の説明をした。
「この曲がNHK東日本大震災プロジェクトの復興応援ソングであること。
岩手県の書店さんの社長が、東北の復興応援のためにも是非、この曲を
新春の会でかけてくれと、お願いされたこと」
会の途中で岩手の書店さんが登壇し、震災の状況、支援への感謝、
復興への決意を述べた。正直、話の内容はよく覚えていないが
「花は咲く」に触れた部分だけは記憶にある。
この曲は 忘れない曲となった・・・
花は 花は 花は咲く
いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く
いつか恋する君のため