Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

「君は天然色」の歌詞に想う

3月21日(日)のニッポン放送:深夜25時半~27時に生放送で

大滝詠一さんの特番が放送された。タイトルがもの凄く長い・・

発売40周年記念特別番組 インタビュー・ア・ロング・バケイション

 大滝詠一「A Long Vacation」ができるまで

 

上ちゃん(上柳正彦)のナレーションに、白川隆三(プロデューサー)、

朝妻一郎(ディレクター)、松本隆小林克也のインタビューを交えて

大滝詠一さんの足跡を辿りつつ「A LONG VACATION」誕生秘話を語る。

 

日曜日の深夜、明日は仕事なので早く寝なくては・・と思いつつも

結局27時まで聞いた。

 

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活字で読んで知っているエピソードばかりなのだが、

上ちゃんのソフトなナレーションで語られると、非常に心に響く。

特にこの二つのエピソードが。

 

ロンバケ以前、大瀧さんは既に知る人ぞ知るツウ好みのミュージシャン
であったが、一般的な知名度はまだ弱かった。細野晴臣YMOで、

松本隆が作詞家として、山下達郎が・・と回りが売れていく中で、

大滝さんは「売れる作品」を創るという決意のもと「ロンバケ」の

制作に取っかった・・あの仙人のような大滝さんが売れたいという

決意だったのか・・・1980年の時代背景ともに心に響く。

 

ロンバケ直前、松本隆さんは妹さんを亡くした。

妹さんは生まれた時から身体が弱く、松本自身も幼き時から常に

妹を愛しむとともに、その死を意識する日常だったそうだ。

妹さんを亡くした直後、すべての仕事を3か月間キャンセルした。

大滝さんに頼まれていた詩も「書けない」と電話した。

 「このプロジェクトは松本隆の詩ありきだから、書けるようになるまで

いつまでも延ばすから」と大滝さんに言われた。

ロンバケの収録9曲のうち、8曲の作詞を松本隆が出がけた。

 

A LONG VACATION

A LONG VACATION

  • アーティスト:大滝詠一
  • 発売日: 1991/03/21
  • メディア: CD
 

 

少年と青年の間みたいな、18歳くらいをイメージして書いた。

 と松本隆は言う。表面的に読むとまさにその通りなのだが、

君は天然色」の歌詞を、亡き妹を想う詩と読むこともできる。

それは非常に切ない想いを感じざるを得ないことだが。

想い出はモノクローム 色を点けてくれ

もう一度そばに来て はなやいで

美しの Color Girl    (松本隆君は天然色 より)

 

この特別番組は録音した。録音するにあたって

番組開始時間を確認しようと「Yahooのラテ欄」を確認しに行った。

そうしたら、ビックリして腰が抜けそうになった。

 

えっ! ヤフーから「ラジオ番組表」無くなったの?

 

つづく・・・