二番弟子の春風亭昇吉だった。いくら今年真打昇進とはいえ
師匠の番組のゲストに弟子が出演するなんて・・・
番組を聞いて軽い衝撃を覚えた。
こいつはただ者じゃない・・・
昇吉の落語は聞いたことはないが、まるで弟子っぽくない
佇まい、独特な言い回し、どっしりとした安定感。
・・・とんでもない秘密兵器だ。
昇吉は東大卒初めての真打となる。
その会話の節々からクレバーさと地頭の良さが光っていた。
聞いていて納得することしきりだった。
・なんで昇太さんに弟子入りしたのか?
「面白いから。映像が入ってくるから」
・師匠の尊敬するところは
「プレイヤーであり続けているところ。プロデューサーや評論家
にはならず、自分の事を自分の課題として取り組んでいる
背中を追いかけています。その姿がカッコイイ」
「ギャグっぽいのに、たまに劇画タッチになる」
・放任的に見える師弟関係ですが
「懐に飛び込んでいこうとすると、左アッパーを食らうんです。
この距離感が理想的なのかもしれません」
昇吉がぶっきらぼうに話す言葉は、非常に的を射ている。
時には、師匠昇太に向ってマウント的な 立場で物申すこともある。
「これ作業興奮って言うんですよ。言ってること分かります?」
(昇太が「弟子が真打になるのは、いろいろあって大変なんだよ
もう弟子はこれ以上取らない」と言うと)
「師匠。これは自分の師匠にもやってもらってるんですよ。」
と言い聞かせるように話す。
なんだかとてつもない才能を垣間みた気がする。
あくまでも落語は聞いてない段階でだが・・・
さあどんな落語を演じるのか?
是非とも、昇吉の落語を聞いてみたくなったぞ。
(YouTubeでなくてLIVEで)