Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

コロナ下の出版業界の現状と2021年の展望

今日は座学。

遠い会場まで足を運ばなくてもセミナーに参加できるのが

ありがたい。 これは数少ないWithコロナのいい点。他にはないけど。

 

有料セミナーなのでネタバレはできないが・・・

まずまず考え方の整理の参考になるセミナーだった。

星野さんの講演は何度も聞いているので、論旨はほほ予想通り。

 

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鬼滅の刃」とコロナ禍の巣篭り需要でターミナル、オフィス街以外の

書店店頭は割と好調に推移している。なので業界全体に楽観論が頭を

もたげているように感じる。

しかし、根本は何も変わっていない。まさに「今そこにある危機」は

そのままなのに、本当に大丈夫なのだろうか・・・?

 

もはや「紙VSデジタル」という次元は甚だ時代遅れで

「紙+デジタル」VS「その他メディア、ネット、SNS」という

図式でも出版の苦戦は明らか。とにかく枠組みを変えなければ・・・

思えばこのフレーズは20年間言われ続けてきた気がする。

でもその間、根本は何も変わっていない。

星野さんも講演でそう述べていた。

 

デジタルネイティブ世代が中高年になり、Z世代が働き盛りに、そして

デジタル教科書で義務教育を受けた世代が青年になる頃、活字を読む人って

今の何割になってしまうのだろう・・・そうなると今と同じ事業基盤は

完全に崩壊してしまうよ。

遠い未来の話ではない。10年~15年後の話である。

 

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