今日は座学。
遠い会場まで足を運ばなくてもセミナーに参加できるのが
ありがたい。 これは数少ないWithコロナのいい点。他にはないけど。
有料セミナーなのでネタバレはできないが・・・
まずまず考え方の整理の参考になるセミナーだった。
星野さんの講演は何度も聞いているので、論旨はほほ予想通り。
「鬼滅の刃」とコロナ禍の巣篭り需要でターミナル、オフィス街以外の
書店店頭は割と好調に推移している。なので業界全体に楽観論が頭を
もたげているように感じる。
しかし、根本は何も変わっていない。まさに「今そこにある危機」は
そのままなのに、本当に大丈夫なのだろうか・・・?
もはや「紙VSデジタル」という次元は甚だ時代遅れで
「紙+デジタル」VS「その他メディア、ネット、SNS」という
図式でも出版の苦戦は明らか。とにかく枠組みを変えなければ・・・
思えばこのフレーズは20年間言われ続けてきた気がする。
でもその間、根本は何も変わっていない。
星野さんも講演でそう述べていた。
デジタルネイティブ世代が中高年になり、Z世代が働き盛りに、そして
デジタル教科書で義務教育を受けた世代が青年になる頃、活字を読む人って
今の何割になってしまうのだろう・・・そうなると今と同じ事業基盤は
完全に崩壊してしまうよ。
遠い未来の話ではない。10年~15年後の話である。