昨日、地方都市にある中規模の書店が閉店した。
入居するショッピングセンターの閉店によるものだった。
本部スタッフが閉店の手伝いから戻ってきて、
閉店の日の模様を話してくれた。
レジで会計をする際に、お客様のほとんどが、
「今までありがとうね」「お世話になりました」
と感謝の言葉をかけてくれたそうだ。
店長と記念写真を撮るお客様も多く、愛されているお店
だったことがヒシヒシと伝わってきた。
そんな光景を目にして感慨がこみ上げたそうだ。
その本部スタッフは、閉店日の話をしながらかも、
当日を思い返してか感極まり言葉に詰まった。
書店って愛されているんだな・・ ・
私は、書店業の原点を見たような気がした。
みんな決して良いとは言えない待遇の中で頑張っている。
その源泉はこうゆうことだったのか・・
経営レベルで見れば不採算店は、撤退コストを最小化した段階で
迅速に撤退するすべきなのだが、一度本から離れたお客さん(需要)は
元に戻らない。いかに書店を持続化させる仕組み(インフラ)を
創っていくが書店業に従事する者の使命だと改めて痛感する。
今流行りの言葉で言えば
・「SDGs(持続可能な開発目標)」