Makotsu Garage

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JINー仁ー すべて見る

約2週間で全22話を観つくした。

久々にテレビドラマにのめり込んだ。

非常にカロリーの高い素晴らしいドラマだった。

本当に感動した。

 

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JIN-仁- - Wikipedia

 

見終わった直後は興奮していたが、時間が経過したので

冷静にドラマの感想を整理してみる。

 

南方仁、橘咲、野風、坂本龍馬の4人が織り成す物語の中心は

骨太で劇的、そして儚い恋模様が描かれていた。大沢たかお

綾瀬はるか中谷美紀内野聖陽演技も光っている。

特に「坂本龍馬といえば内野聖陽」としか思い浮かばないぐらい

内野聖陽と龍馬はシンクロしていたように見えた。

 

そのメインストーリーに幕末の登場人物が効果的に絡んでくる。

この辺が幕末好きの私の心を擽る。勝海舟佐久間象山、松本良順、

新門辰五郎、トーマス・クラバー、西郷隆盛・・・登場人物が渋い。

 

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このドラマの何に一番感銘を受けたのだろうか?・・・と思い返すと

世のため 人のため 国のため 道のため」という緒形洪庵

言葉に代表される、医療関係者の真摯でひた向きな医道への想い

だったのではないかと想う。

 

そこには、漢方医蘭方医、西洋医学南方仁の現代医学の垣根はなかった。

上野彰義隊の負傷者救助の場面はそれを象徴するいいシーンだった。

そしてペニシリン出来た時の歓喜のシーンも決して忘れない。

一番涙したのは緒形洪庵武田鉄矢)、多紀元相島一之)の言葉であり、

医療結社 仁友堂の面々も最高だった。

 

ドラマを見ながら、コロナ禍の現在、2009年と2011年のこのドラマを見るという

何か運命的なものを感じることも多々あった。

 

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そして、前にブログでも書いたが、古写真、セット、CGを

駆使して幕末の「江戸の街並み」をリアルに再現している点も

私が惹きこまれた大きな要素だった。

 

makotsu.hatenablog.com

 

一つ苦言を呈すれば、やはりタイムスリップという物語のチープさが

見えてしまった点だ。それは第一シリーズの第一話完結編の最終話

だけで感じてしまったことなのだけれど・・・。

 

現代からタイムスリップする場面(初回)では、SF的な要素が色濃く出で

チープになりがちだが、すぐに幕末の物語の高品質なリアリティがチープさを

書き消して物語にのめり込むことができた。そのまま龍馬暗殺(最終話)まで

突っ走って見ていたのだが、やはり最終話では、現代にタイムスリップし、

伏線をすべて回収して物語は終わる。

 

うーん。あの最後のタイムスリップは必要だったのだろうか?

ナレーションのみでの伏線回収で良かったんじゃないか・・

あのまま江戸で終わってもよかったんじゃないかな。

 

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まあ、いろいろい言ってますが、久々に感動して

のめり込んだ名ドラマだった。薦めてくれたKさんに感謝!

原作のコミックでは、野風と瓜二つの仁の恋人「友永未来」が

登場しないらしい(テレビドラマだけのオリジナル人物)。

コミックをKindleで読んでみよう。