Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

草彅慶喜 快なり!

久々に大河ドラマのことを書きたい気持ちになった。 

5/16放送の「晴天を衝け 第14回 栄一と運命の主君」が

実に痛快で気持ちがよかったのだ。

 

物語としても年間の中で大きな節目だった。

一つは渋沢栄一一橋慶喜に直訴し、一ツ橋家の家臣となったこと。

第一話の重要な場面であった、「慶喜と栄一の出会い」の伏線が

見事に回収されたこと。明治以降、大正期まで続く二人の関係性は

ここから始まった。

 

NHKウイークリーステラ 2021年 4/2号

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  • 発売日: 2021/03/24
  • メディア: 雑誌
 

 

そしてもう一つは 、慶喜の覚醒

栄一の粗削りなパワーに触発されたわけではないだろうが、

朝廷・公家、外様大名の参与会議、幕閣の間で身動きが取れず、

忸怩たる思いを噛みしめていた慶喜が爆発した。主君である

将軍家茂が外様大尿に酌をする姿を見て、決死の行動に出た。

 

中川宮の面前で酔いに乗じ、鬼のような気迫で宮様に迫る、

刀を差しだし「ご返事によってはご一命を頂戴し、わたし自身も

腹を切る覚悟で参りました」と啖呵を切る。そして島津久光

松平慶永はじめとする参与会議メンバー(外様大名)たちに向い

「天下の大悪党」と言い放った。

 

そして「私は決心がつきましたぞ。あくまでも徳川を、公方様を

お守りします。日本を守った徳川に政権の返上など決してさせませぬ」

と宣言した。(この辺りも今後への伏線なのだが・・・)

 

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父「徳川斉昭竹中直人)」の魂が乗り移ったような 迫力で、

きわめて痛快だった草彅慶喜、迫真の名演技だった。

 

 慶喜は宮邸から戻ると、家臣たちと祝杯をあげた快なり!

 そこに斉昭(竹中直人)の回想シーンがオーバーラップ。

 

いや~年間ベスト3に入る神回だったのではないか・・

あわてて土曜日の再放送を録画予約した。

  

謎とき徳川慶喜―なぜ大坂城を脱出したのか

謎とき徳川慶喜―なぜ大坂城を脱出したのか

  • 作者:河合 重子
  • 発売日: 2007/05/25
  • メディア: 単行本