久々に大河ドラマのことを書きたい気持ちになった。
5/16放送の「晴天を衝け 第14回 栄一と運命の主君」が
実に痛快で気持ちがよかったのだ。
物語としても年間の中で大きな節目だった。
一つは渋沢栄一が一橋慶喜に直訴し、一ツ橋家の家臣となったこと。
第一話の重要な場面であった、「慶喜と栄一の出会い」の伏線が
見事に回収されたこと。明治以降、大正期まで続く二人の関係性は
ここから始まった。
そしてもう一つは 、慶喜の覚醒。
栄一の粗削りなパワーに触発されたわけではないだろうが、
朝廷・公家、外様大名の参与会議、幕閣の間で身動きが取れず、
忸怩たる思いを噛みしめていた慶喜が爆発した。主君である
将軍家茂が外様大尿に酌をする姿を見て、決死の行動に出た。
中川宮の面前で酔いに乗じ、鬼のような気迫で宮様に迫る、
刀を差しだし「ご返事によってはご一命を頂戴し、わたし自身も
腹を切る覚悟で参りました」と啖呵を切る。そして島津久光、
松平慶永をはじめとする参与会議メンバー(外様大名)たちに向い
「天下の大悪党」と言い放った。
そして「私は決心がつきましたぞ。あくまでも徳川を、公方様を
お守りします。日本を守った徳川に政権の返上など決してさせませぬ」
と宣言した。(この辺りも今後への伏線なのだが・・・)
きわめて痛快だった。草彅慶喜、迫真の名演技だった。
慶喜は宮邸から戻ると、家臣たちと祝杯をあげた「快なり!」
そこに斉昭(竹中直人)の回想シーンがオーバーラップ。
いや~年間ベスト3に入る神回だったのではないか・・
あわてて土曜日の再放送を録画予約した。