6/30(水)の「たまむすび」は博多華丸さんがゲスト。
3か月に一度の博多華丸・大吉揃い踏み。華丸さんは役者仕事が多く
木村拓哉主演の「マスカレード・ナイト」への出演も決まったそうな。
私は華丸さんの西郷はかなり適役とみる。
西郷隆盛というと、ふっくらとした巨体に太い眉と大きな眼光。
そして鷹揚にしてすべての人を包み込む大きな器にして人格者。
という一種のステレオタイプがある。
華丸さんの西郷は眼光鋭く、華奢でギラギラと切れ味鋭く、
大らかにして神経質な面をもうかがわせる。
前述のステレオタイプの西郷像とは、少し違った印象を持つ。
でもこれこそが幕末の西郷像なのかもしれない。
一般的な西郷像は、明治六年の政変で下野して以降と上野の銅像
からくるイメージが大きい。しかし、幕末の西郷は目的の為なら
手段を選ばない、「冷徹な革命家であり、徹底したリアリストであった」
・慶喜を新政府から排除させた「小御所会議」では、慶喜の出席を
強く主張する土佐藩主山内容堂に対し、「ただ、ひと短刀あるのみ」と
御所内での暗殺を仄めかし、反対派を黙らせた。
・大政奉還後、平和裏に勢力を盛り返す慶喜を戦争に巻き込むため、
江戸の薩摩藩邸に銘じ江戸の街で放火、略奪、暴行を繰り返させ、
遂に激高した幕府側との戦いが勃発させた(薩摩藩邸焼き討ち事件)。
それが上方に飛び火し鳥羽伏見の開戦に至った。
まさにえげつない程の革命家であり、テロリスト的側面も持っていた。
華丸さんの役作りにはそんな闇の部分も併せ持った西郷像だと感じてしまう。
改めて見ると華丸さんは西郷さんに似ているかも・・・?