東京オリンピック2020が閉幕した。
なかなか心の底からポジティブになれない大会ではあったが、
選手の姿からは、多くの感動、感慨、元気をもらった。
正直、そんなに積極的に競技を見たわけではないが、心に残った
シーンを記しておこう。答え合わせは文春NUMBER特集号で・・・。
①久保建英の涙
サッカー3位決定戦。日本 1-3 メキシコ
久保の悔し涙は忘れない・・・この悔しさが日本サッカー界の
新たな出発点になり、更なる進化がはじまると信じて。
このシーン(情景)は、ドーハの悲劇、ジョホールバルの歓喜、などと
ともに、未来永劫サッカーファンに語り継がれることだろう。
②メダルを逃した後に待っていたのは
・・・スケートボード女子パーク決勝
今大会を象徴するシーンだった。スケートボード女子パーク決勝。
4位で最終演技を迎えた岡本碧優(みすぐ)はメダルを狙い果敢に挑んだ・・
しかし最後の最後で転倒。あと一歩届かなかった。岡本は悔し涙で泣き崩れた。
そんな岡本を待っていたのはライバル選手たちの笑顔だった。
壁を上がってきた岡本に、参加選手たちが続々と近寄って抱擁。
アメリカとオーストラリアの選手が岡本を担ぎ、肩に乗せて称賛した。
これに泣き崩れていた岡本(15歳)も笑顔でガッツポーズ!
若きオリンピアンたちの、なんとも素晴らしいスポーツマンシップであろう。
私の涙腺も崩壊した。やはり今大会のベストシーンだ。
③もしもし甲斐(拓也)です。
野球(男子)、ソフトボール(女子)ともに悲願の金メダルを獲得した。
ロスアンゼルス五輪以来37年振りのの頂点に立った野球のMVPは、
誰がどう考えても甲斐拓也(ソフトバンク)であろう。
実際のMVPには3割五分を打った山田哲人なのだが、守備も加味すれば
甲斐の貢献は非常に大きい。特にリード面での貢献は偉大だった。
「もしもし甲斐です」
甲斐はピッチャーとのコミュニケーションを大事にする。
次のイニングから登板する投手に、ブルペンへの電話で打者の特徴や
自身の印象、気を付けるべき点などを時間を惜しんで伝えていた。
まさに「優勝チームに名捕手あり」(野村克也)
今回の甲斐は、もっと脚光を浴びてもいいと思うけどな・・・
番外編:貸したら噛むわ
五輪閉幕後の話題は、ゲス野郎のバカげた行為。
メダルはIOC(国際オリンピック委員会が)交換するようだ。
是非とも実費をゲス野郎に請求してもらいたい。
「東京オリンピックと言えばメダル噛み・・」
と語り継がれるのだろうな。
さあ東京五輪メモリアルの答え合わせは、
Number 1033・1034合併号「東京五輪激闘録」(8/12発売)で