終戦記念日を前に、TBSラジオ「荻上チキsession」で、
「戦争について考えるキッカケとなる本」をゲストの3人が紹介した。
このゲストたちの話術が良くて、本の魅力を存分に伝えてくれた。
全ての本が読みたくなってしまった。
(漫画家・今日マチ子さん)
・「戦争しない国が好き!」(高文研)
・「家路1945-2003(あしあと ちばてつや追想短編集)」(小学館)ちばてつや
・「戦地から愛のメッセージ 400通の絵手紙に綴られた家族の絆、平和の尊さ」
(書評家・倉本さおりさん)
・「あのころ、天皇は神だった」(フィルムアート社)ジュリー・オオツカ
・「ビリー・リンの永遠の一日」(新潮社)ベン・ファウンテン
(近現代史研究者・辻田真佐憲さん)
・「十二月八日と八月十五日」(文春文庫)半藤一利
・「昭和十二年の「週刊文春」」(文春新書)菊池信平
・「石の証言「八紘一宇」の塔「平和の塔」の真実」(鉱脈社)
「戦地から愛のメッセージ 400通の絵手紙に込められた家族の絆、平和の尊さ」
をゲストが紹介した時の、荻上チキさんのコメントが心に響いた。
戦艦に乗っていた方に、以前取材した時に
「戦争に行くと言っても、9割以上はそこでの日常があって、一瞬の戦闘で
そこで命を落とす人もいるし、日常が壊れて餓死で亡くなったり、仲間どおしで
殺し合ったりとゆうことがあったり、見え方が多面的なんだ」と聞いた。
うちにも一枚の絵手紙がある。
戦死した叔父(父の兄)さんが両親(私の祖父母)に宛てた絵手紙だ。
叔父さんは早稲田大学から学徒動員で出征(陸軍見習士官)し、昭和20年6月にフィリピン
ルソン島で戦死している。絵手紙はフィリピンへの移動途中の台湾からの葉書だった。
「こっちは暖かく、食料も豊富で、果物が美味しい」と明るく記してある。
まさに南国での平和な日常だった。しかし、その1か月後には・・・
戦争と一言で言っても見え方は多面的なのだ。まだまだ知るべきことは多い。
8月は温故と鎮魂の季節なのだ。
このラジオ番組ではないけれど、雑誌の書評欄で見つけた本も載せておく。