Makotsu Garage

本と映像と音楽の記録(ガレージ)

アフガン崩壊・・Fall Of Saigon

アフガニスタンタリバンが勝利宣言

米軍が撤退してからあっという間のことだった。

 

アフガニスタンという部族国家にあっては、米軍という後ろ盾の

ない中央政権には、何の未練もないということなのだろう。

9.11後の介入から20年。莫大な犠牲と戦費、援助を費やしてきた

アメリカの目論見は泡と消えた。

 

1939年から1919年にわたる大英帝国の介入、1978年から1989年の

ソ連のアフガン侵攻、そして今回のアメリカ。

この国に手を出した国はことごとく敗れ、逃げ出すこととなった。

 

 

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一つの国家が崩壊する。

為政者たちは報復を恐れ海外に逃亡し、政府機関が機能を停止する。

各国も大使館を閉鎖し、機密文書を処分して出国を図る。

旧政権や米軍に協力してきた人々も争って海外への出国を目指す。

これら人々の脱出者の安全を確保するために米軍が5000人に増派された。

 

まるでベトナム戦争サイゴン陥落(1975年)の再現だ。

また同じ光景が繰り返された。何も凝りていない。何も学んでいない。

いとも簡単に友好国を見放してしまう、国家戦略の冷徹さと

国家崩壊に巻き込まれる民間人の悲劇が、今回も繰り返される・・。

 

日本も他人事ではない、

76年前には166万人の在留邦人(軍人、軍属を除く)を 見捨てて

満州国を崩壊させ、多くの悲劇を生んでいる。

 

 

Fall Of Saigon

 

ミュージカル「ミスサイゴン」の 有名な「サイゴン陥落」のシーンだ。

まさか21世紀に、再びこんな状況を目にするとは思わなかった。

二度と見たくはなかったのに・・・

 

サイゴン陥落(1975.4.30)の前日から、 ベトナムの米軍放送(FEN)は、

 天気予報のメッセージとともに、ビング・クロスビー

 ホワイト・クリスマス頻繁にオンエアした。それは

 在ベトナムアメリカ人救出作戦「フリークエント・ウインド作戦」発動の

   合図だった。・・・南国の4月にクリスマスソングとは皮肉なものよ。 

 

 

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